追悼 ジェームズ・アール・ジョーンズ
名優ジェームズ・アール・ジョーンズが亡くなった。 (1931~2024)
堂々たる体躯とともに、知性ある演技とその人柄で尊敬を集め、モーガン・フリーマンやデ
ンゼル・ワシントンらとともにアフリカ系アメリカ人の尊厳を象徴する存在となり、そのイ
メージを向上させてきたが、黒人という枠を超えてアメリカを代表する名優となった点も共
通している。
代表作はもちろんダース・ベイダーのボイス・アクター( スーツ・アクターはデヴィッド・プラウズ )だが、
『 ライオン・キング 』の父王ライオンの声、
『 星の王子ニューヨークへ行く 』の父王、
『 フィールド・オブ・ドリームス 』の引きこもってた失意の作家( 原作では架空の作家ではなくJ・D・サリンジャー ) 、
トム・クランシー原作の『 レッドオクトーバーを追え ! 』 や『 パトリオット・ゲーム 』ハリソン・フォード演じるジャック・ライアンの上司の提督役、などがある。
父親はロバート・アール・ジョーンズ。
『 スティング 』のロバート・レッドフォードの師匠役。
『 人間の証明 』のジョー山中の父親役 で知られる。
ジェームズの出世作というとブロードウエイの「 The Great White Hope 」
黒人初のボクシング・ヘビー級チャンピオンのジャック・ジョンソンをモデルとしたボクサー役。
トニー賞受賞。 共演 ジェーン・アレクサンダー。
その映画化『 ボクサー 』( 1972 )でも同役で主演。
まだ黒人俳優冬の時代だったがアカデミー主演男優賞ノミネート。
共演は同じくジェーン・アレクサンダー。 監督マーティン・リット。
あと印象に残っているのは『 ザ・マン 大統領の椅子 』( 1972 )
大統領の急死、上位の後継者も抜けたため、予想せず準備なく合衆国大統領の座が回ってきた黒人議員の役。
# DISCASさんにリクエスト希望
主人公は最初は震え、戸惑いながら偏見と闘い大統領職を務めていく。
支える側近にマーティン・バルサム。 政敵にバージェス・メレディス。
監督はジョセフ・サージェント。
黒人が大統領になるのは無理と思われた時期の作品。
黒人の大統領を『 ディープ・インパクト 』でモーガン・フリーマンが演じるのは26年後。
「 24 」でデヴィッド・パーマーが演じるのは29年後
現実にオバマが黒人初の大統領になるのは36年後。
テレビ映画として制作されたが、劇場公開に変わり、ジェームズ・アール・ジョーンズはとまどったらしい。 劇場公開作品ならもっと予算や製作日数かけてスケールアップできたはず。
テーマがテーマだけに企業がスポンサーになるのに逃げ腰で、劇場公開に変わったらしい。
小澤征爾生前最後のセイジ・オザワ松本フェスでタクトを振ったジョン・ウィリアムスは、最後に姿を見せた車イスの小澤に「 ダースベイダーのテーマ 」をオマージュし会場は、喝采に包まれた。
僕もまたジェームズ・アール・ジョーンズに敬意をこめて「 ダースベイダーのテーマ 」を捧げたいと思います。
ジェームズ・アール・ジョーンズの出演作
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示自分が観た映画に出演した俳優さんが亡くなると寂しいものです。ジェームズ・R・ジョーンズはダース・ベイダーの声やジャック・ライアン・シリーズをハリソン・フォード主演で撮ったときの提督役で私も印象深く覚えております。そういえば『博士の異常な愛情』でもB52の搭乗員でしたね。
で、ここであまり出ないであろう出演作『コナン・ザ・グレート』も挙げておきたいと思います。ああいうお茶目(ご本人は真面目だったんでしょうけど)な役柄も似合ったというのも彼の演技の幅を証明するものだと思います。でも、あのおかっぱ頭はいま思い出しても吹き出します。
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示ジェームズ・アール・ジョーンズ、玄人受けする俳優さんでしたね。
My洋画登録リストで検索してみたら、彼の出演作品は15本観ていました。
その中でも、ロキュータスさんが挙げておられる「ザ・マン/大統領の椅子」は強い印象が残っています。
特に、ラストの演説シーンは感動ものでしたから。
たしか「西部戦線異状なし」(30年)のルー・エアーズも出ていたと思うのですが、42年が経過しての出演に気づき、ちょっと驚いたのも記憶にあります。
元々はテレビ用に製作されたようですが、アメリカでは劇場公開されたようですね。
ボクはVHSで観たのですが、現在、ディスカスさんの取扱いはないようで残念です。
勿論、「ボクサー」の彼も良かったです。
アメリカを代表する名優が亡くなったこと、本当に残念です。
心からご冥福をお祈り致します。