ザ・ガードマン 東京用心棒
「ザ・ガードマン」は65~71年にかけて全350回放送された大人気番組である。その映画版の第1作が「ザ・ガードマン 東京用心棒」(65年)である。舞台となる「東京パトロール」は、日本初の警備業である日本警備保障(現・セコム)がモデルであり、警備会社とガードマンという言葉がが日本中に広まるきっかけともなった。
製作は大映テレビ室で、出演俳優も当時は大映所属だった顔ぶれが多い。映画版も当然大映の製作である。
レギュラーは、宇津井健(高倉キャップ)、藤巻潤(清水隊員)、倉石功(杉井隊員)、中条静夫(小森隊員)、稲葉義男(吉田班長)に加え、本作には出演していない川津祐介(荒木隊員)、神山繁(榊隊員)がいる。
川津は大映の所属ではないし(松竹出身だがこの時点ではフリー)、この時期は東映のアクションドラマ「スパイキャッチャーJ3」(65~66年)への出演で忙しかったからであろう。本編の欠席も多いし。
神山に関しては、そもそもこの時期はまだレギュラーではなかったのである。ガードマンは事件捜査・逮捕などの権限はないので警察の人間が必要となり、高倉の親友である「榊警部」が第2話からセミレギュラーとして登場していた。
だが、66年放送分の45話から唐突に転職してメンバー入りしているので映画版の公開時には不在なのだ。ただ、本作では北原義郎が榊警部役で出演している。
また、番組初期は高倉の上司として清水将夫演じる三原チーフ(本部長)の存在があった。確か通算4~5回程度しか登場しないが、初期のOPには毎回顔と名前が出ていたわけである。本作では早川雄三が三原本部長役で出演している。
ところで、番組タイトルだが、47話までは「東京警備指令ザ・ガードマン」が正式タイトルになっていたが、48話以降は「東京警備指令」の文字が外れている。そもそも本作のタイトルである「東京用心棒」は、番組開始にあたり、日本警備保障が「当社は用心棒ではない」と拒否されたタイトルなのである。映画ならいいだろうと内緒で使用したわけではないと思うが、余程使いたかったのだろうか。
ゲストは待田京介、江波杏子、久保菜穂子、渚まゆみ、千波丈太郎、根上淳など。当時は「007」の影響で前述の「スパイキャッチャー」のようなドラマが流行っていたこともあり、いかにもな「秘密兵器」が使われてたりしている。
出演者クレジットだが、1枚目が宇津井健、藤巻潤/待田京介、倉石功で、稲葉義男は2枚目、中条静夫に関しては3枚目に回されており、長年大映の大部屋俳優だった中条の当時の序列の低さが窺える。
しかし、この番組でブレイクし人気俳優となっていたのは、改めて言うまでもないだろう。
ちなみに、中条静夫と早川雄三、北原義郎はいずれも第4期大映ニューフェイスである。
『ザ・ガードマン』
『ザ・ガードマン』
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投稿を表示中条静夫は大部屋が長かったですが、「ザ・ガードマン」で知名度は爆上がりしましたよね。
「6羽のかもめ」は見ていなかったので、「雲のじゅうたん」で(個人的には)さらに人気を得たイメージです。
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投稿を表示TBSで「ザ・ガードマン」、小学校の頃、観てましたよ、高倉キャップ!今でもあのオープニング、「キュ、キュ」とSEが入って「大都会に渦巻く犯罪に・・・」なんてナレーション覚えてますもん。乗ってる車が「オペル」でね、友だちの家がそのオペル乗ってて「あ、ガードマンだ」とみんなで言った覚えあります。私は「スパイキャッチャーJ3」の川津祐介のファンでした。
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