殺人犯が、最後まで黙秘を貫いてしまったら
開始3分で愛に触れ、涙が出ました。
懐の深い所までストレートに語りかけてくる
物語が魅力の劇場版ガリレオの第三作目。
登場人物それぞれの「静かな悔しさ」と
一緒になって震撼する130分。
「沈黙のパレード」
2022年公開 130分
監督:西谷弘
脚本:福田靖
原作:東野圭吾
キャスト:福山雅治
柴咲コウ
北村一輝
飯尾和樹
「容疑者Xの献身」「真夏の方程式」につづき、
劇場版ガリレオシリーズの第三作品目である「沈黙のパレード」
前の2作は、とも嗚咽レベルで号泣する内容でしたが
本作は開始わずか3分で、しとしと涙が流れてきました
シリーズ三作目とはいえ、それぞれ物語が単体で完結しているため
初めてのガリレオ映画として鑑賞しても、全く問題なし
今回は、湯川×内海の再タッグが復活したことでも話題を呼んだ
映画「沈黙のパレード」をご紹介します
行方不明となり、遺体でみつかった少女
歌が大好きだった高校生の少女には、明るい将来が約束されていた
地元のお祭りののど自慢大会で、歌唱の才能が認められ
本格的にボイストレーニングを受け、CD発売も決まっていたのだ
しかしそんな彼女が突如町から姿を消し
数年後、最悪の形で発見される
家族をはじめ、たくさんの人から愛され育ってきた彼女の突然の死に
町中が悲しみに打ちひしがれていた
破られない沈黙
容疑者としてあがってきたのは、15年前にも別の少女殺害事件の時に容疑をかけられた男
当時彼は、ひたすら黙秘権を主張し、やむなく無罪
その時事件を担当したのは、湯川の友人である警察の草薙だった
草薙はその時の後悔と悔しさを忘れたことはなく、
今回の事件の容疑者として同じ人物が上がってきたことに関して
全身が拒否反応を起こすほどだった
「今度こそは、逃すものか。」
そう意気込むも、同じく沈黙を貫く容疑者はまたしてもすぐに釈放されてしまう
さらにその男は、亡くなった少女の家が経営する居酒屋にのこのこと現れる始末
今すぐにでも殺してやりたい
少女の父をはじめ、そこにいた誰もが同じ感情で煮えくり返っていた
たった一人、何の事情もしらずそこに客として居合わせた湯川以外は…
🐈ここミロポイント🐾
お笑いコンビ「ずん」の飯尾和樹さん演じる、被害者少女の父親役の演技が
本当に素晴らしく、大事な娘を失ったどうしようもない怒りや悔しさの表現に釘付けになりました
今回は久しぶりの湯川と内海のタッグ復活に加え、草薙刑事にも大いにスポットがあてられており、
いつものクールな彼が取り乱す姿にもぜひ注目してほしい
大切な命を奪っておいて、平然と生活をする容疑者の男に
映画の中の登場人物だけでなく、
観客の誰もがもどかしい気持ちに苦しみ震撼する130分
あなたはこの沈黙を、どう受け取るか
ミロシネマ🐾
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