Discover us

私の好きな映画

tetsu8
2023/08/22 11:00

コント55号の映画(東宝版)

60~70年代にかけて、ドリフのライバルと言われていたのがコント55号であった。
66年に浅草フランス座で出会った萩本欽一坂上二郎が、松竹演芸場でコンビを組んでコントを披露したところ、評判となり、その時の支配人から「コント55号」と名付けられた。当時、王貞治が記録した年間本塁打記録55号に肖ったものとされているが、当人たちが名付けたわけではないので、真実は不明だという。
67年に「大正テレビ寄席」に出演したことで、全国的に売れ出し、翌68年には「お昼のゴールデンショー」のレギュラーとなり、初の冠番組「コント55号の世界は笑う」で人気に拍車がかかった。
この頃から映画にも顔を出すようになっており、5本ほど立て続けに出演。そして初主演となる「コント55号世紀の大弱点(68年)が公開されたのである。配給は東宝で東宝55号映画は4本存在する。他に松竹作品が10本ほど存在し、この辺はドリフと同じである。「世紀の大弱点」の監督も東宝ドリフ映画のうち3本を担当した和田嘉訓によるものだ。今回は東宝55号映画4本を紹介しておく。
 

レンタルはこちら

「世紀の大弱点」の出演者だが、水垣洋子、真理アンヌ、宮地晴子、由利徹、上田吉二郎、曾我町子、内田裕也、前田武彦、森光子といったところである。前田武彦は前述の「お昼のゴールデンショー」のメイン司会者であった。
 

レンタルはこちら

残る東宝版3本は福田純が監督を務める。69年の後半にその3本が立て続けに公開されている。東宝2本目となるのが「コント55号人類の大弱点」(69年)である。ちなみに、この2作の間に松竹作品2作を挟んでいる。1作目とタイトルが似ていて混同しそうだが、本作は山本嘉次郎監督「狸の花道」のリメイクである。脚本の平戸延介とは山本嘉次郎のこと。山本は黒澤明、本多猪四郎などの師匠として知られる人物だ。他の出演者は白川由美、桑山正一、岡田可愛、大辻伺郎、藤木悠、人見明、コント0番地(車だん吉、岩がん太)など。

 


東宝3作目となるのが「コント55号俺は忍者の孫の孫」(69年)である。これは山田風太郎が原作となっている。他の出演者が柏木由紀子、高橋紀子、伴淳三郎、由利徹、藤岡琢也、大辻伺郎、柳家金語楼などである。

レンタルはこちら


東宝4作目となるのが「コント55号宇宙大冒険」(69年)である。他の出演者は、高橋紀子、川口浩、カルーセル麻紀、南利明、由利徹、左卜全、応蘭芳、伴淳三郎、コント0番地などである。
監督の福田純の話では、当時はコント55号に興味もなく断っていた企画だったという。結局、やらざるを得なくなり前述のとおり、時間もなかったのでヤマカジ作品のリメイクになったという。しかし、55号が所属する浅井企画の浅井良二に気に入られ、あと2本撮ることになったようだ。福田本人的にはあまり触れたくない作品群らしい。

コメントする