2000年以降のフランス映画(2)「マリアージュ」&「エディット・ピアフ ~愛の讃歌~」
●♪★🎬● 2000年以降のフランス映画のご紹介(No.2)
前回に続き、2つの作品のご紹介をします。今回は、コメディの「マリアージュ」(2004)と大ヒット作で、主演のマリオン・コティアールがアカデミー賞他の主演女優賞を受賞した伝記映画「エディット・ピアフ ~愛の讃歌~」(2007)をご紹介します。
「マリアージュ」は、言葉自体は、今では、“組み合わせ”という一般的な用語となりましたが、原題では、発音しない複数形のsがついている通り、3組のカップルがテーマとなっています。今では活躍中の「アーティスト」(2011)や「オフィサー・アンド・スパイ」(2019 )の主演を務めたジャン・デュジャルダン等が登場するのも見どころです。
劇場で観た「エディット・ピアフ ~愛の讃歌~」は、2000年以降のフランス映画としてはトップクラスの作品だと思います。主人公をささえた2名にエマニュエル・セニエやジェラール・ドパルデュー等の大物俳優が出ているのも見どころです。ピアフとの関係は、パンフレットから撮影しましたので、ご覧ください。(探して直ぐに見つからなかったパンフレットは、大きすぎて隅に置いていました。)シャンソンや音楽にあまり興味がない方にも、フランス文化の香味を味わって頂けると嬉しいです。
■「マリアージュ(Mariages!)」(2004)
ヴァレリー・ギニャボデ監督作品のコメディ。出演はマティルド・セニエ、ジャン・デュジャルダン 、ミュウ=ミュウ等。ストーリーは以下。
●ストーリー:
25歳の二人が今日結婚する。10年前に結ばれた35歳の二人は今、いがみ合っている。10年前に別れた45歳の二人は今、復縁しようとしている…
ある結婚式の24時間。各々の疑惑、気持ちの変化で揺れ動く三組のカップルが式にもたらす混乱。親達はその自由奔放ぶりに当惑するばかり。
“愛することは素晴らしい”と神父が熱意を込めて語る一方で、三組に一組のカップルが離婚するというご時世…。三組に一組でOK、でも別れが訪れるのはどのカップル?
■「エディット・ピアフ ~愛の讃歌~(La Môme/La Vie En Rose)」(2007)
オリヴィエ・ダアン監督の伝記映画。出演は、マリオン・コティヤール 、シルヴィー・テステュー 、パスカル・グレゴリー 、エマニュエル・セニエ、ジェラール・ドパルデュー等。米国のタイトルは「La Vie En Rose」で、ジャズのルイ・アームストロングが「バラ色の人生」を歌い、この曲はよく知られている。
●作品概要:
『愛の賛歌』や『バラ色の人生』をはじめ数々の名曲で知られる伝説のシャンソン歌手、エディット・ピアフ(愛称はモーム)の偉大な足跡と、歌と愛に生きた47年間の波瀾万丈の生涯を綴る感動の伝記ドラマ映画。劇中で歌われた歌のほとんどは、実際にピアフ本人の音源から使用されている。
1915年、フランス・パリの貧しい家庭に生まれたエディット・ジョヴァンナ・ガション。母は路上で歌を歌い、日銭を稼ぐ毎日だった。その後、祖母が経営する娼館に預けられた彼女は、娼婦ティティーヌ(セニエ)たちに可愛がられる。やがて兵役から戻った父に引き取られると、路上で大道芸をする父の手伝いをし、自らも人前で歌う。そして1935年、路上で歌を歌い日銭を稼いでいた彼女は、パリ市内の名門クラブのオーナー、ルイ・ルプレ(ドパルデュー)にスカウトされ大きな転機を迎えた。ルプレによってピアフと名付けられた彼女は、歌手としてデビューしスターダムへと駆けあがる・・。
●補足
ピアフ(1915.12 ~1963.10)は癌によりなくなり短命だった。友人で著名なジャン・コクトー(1889.7誕生)も10月10日の同一日に逝去した様だが、親の様な年齢差がある。ピアフは「フレンチ・カンカン」(1954)にも出演し歌唱を披露しているが、とてもエレガントな素敵な女性だった。
★★ご参考
- 2000年以降のフランス映画(1)「夏至」&「赤ちゃんに乾杯!-18年後」:
https://community.discas.net/announcements/wzpvrtpcboidjua6
- フランス映画鑑賞の参考インデックス!「教養としてのフランス映画220選」:
https://community.discas.net/announcements/nuj2aszdmtlerp2d
** この書籍に、2000年以降の作品を増やしたいですね!