すぎ去りし日の…(Les Choses de la Vie)から、エレーヌのシャンソン
◆「すぎ去りし日の・・」(1970)の曲/Chanson d’Hélène (エレーヌのシャンソン)!
実際の映画中ではフィリップ・サルドの曲のみが流れているが、プロモ用で主演のロミー・シュナイダーが歌い、ミッシェル・ピッコリがかけあいのセリフを語っている曲はサントラ盤に収録されている。
アンニュイな印象が素敵だが、淡々とうたっているのがいい。10月末に隠れ家で歌う曲として選択し、目下、練習をしているところ。
◆「過ぎ去りし日の」のヒットと概要
大人の愛を紡げるクロード・ソーテ監督らしい大人の映画だが、地味ながらも、約300万人近くを動員し、かなりヒットした作品だった様子。
自動車事故で死にけかる建築家がまさに人生を走馬灯のように回想する。専ら、妻との日々や愛人との出会い、成長した息子と過ごしたよき時間などが思い出される。と同時に、事故を冷静に見つめる自分がいる。彼は妻と別居状態にあり、同棲中の愛人といよいよ入籍を考えていた。が、子供の時からヴァカンスに行っていた島の別荘で久々に家族サービスすると決め愛人と揉め、思い余って彼女宛ての別れの手紙をしたため、それを胸に仕事先へ車を飛ばしていた所だった。しかし、途中で彼の気持ちは翻り、愛人に愛の告白の伝言をする。彼女はそれを聞いて車で後を追う・・・。


◆フランス映画で輝く女優のロミー・シュナイダー
ドイツの女優だが、70年代にフランス映画で活躍した女優。若くして亡くなったが、カトリーヌ・ドヌーブをしのぐ人気だった。クロード・ソーテ監督とは、別の作品でも成功している。
ロミーにとっても、「過ぎ去りし日の・・」は好きな作品の様。
◆リメイクの米国映画「わかれ路(Intersection)」(1994)
リチャード・ギア、シャロン・ストーンの花形スターによって、比較的忠実にリメイクされた作品だが、はっきり言って、フランス映画のニュアンスはなく、愛人ではなく、妻役のシャロン・ストーンの存在が際立ち目立ち過ぎた。この作品で、ラジー賞を受賞したシャロン・ストーンも気の毒。

![]() |
![]() |
◆関連の投稿
・4月19日 ロミー・シュナイダーの初公開作品「ラ・カリファ(La Califfa)」
https://community.discas.net/announcements/jh6cnsranom7q0s6
・映画音楽での人気:アレキサンドル・タローの映画音楽!

