DISCASレビュー

Black Cherry
2025/04/08 15:24

「チワワは見ていた」

アノーラでカンヌと米アカデミー賞を賑わせたショーン・ベイカー監督の長編デビュー作。気になってチェックしてみました。

原題「Starlet(スターレット)」は主人公ジェーンが飼っているチワワの名前です。

だから「チワワは見ていた」という邦題を付けたのはわからなくもありませんが、ベストではない気がする…!(ゴメンナサイ😅)


21歳のAV女優ジェーンドリー・ヘミングウェイ)は、同業の友人とその恋人、3人で撮影場所にも使われている建物で暮らしています。自分の家族とは疎遠で、職業柄、外出先でデリカシーのない視線にさらされたりと、どことなく孤独を感じながら生きている様子。

ある日、ガレージセールで手に入れた魔法瓶に大金が詰め込まれていたことを知ったジェーンは、売主の老女を訪ねます。老女ははじめこそ警戒したものの、しだいにジェーンに打ち解けてゆき・・


環境も世代もまるで異なる他人同士。それぞれ傷を負う心が、一進一退しながらも通いあう✨そのさまを丁寧に描き出すベイカー監督の力量を、改めて感じることのできる作品です。ラストにもたらされるあたたかみも、同監督の持ち味ではないでしょうか。

ちなみに、主演のドリー・ヘミングウェイは、小説家アーネスト・ヘミングウェイの曾孫。長い手足、ほっそりした長身がスーパーモデルのようです✨

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1 件の返信 (新着順)
U子
2025/04/13 04:09

本当だw
なんでこんな邦題にしたのかな〜って映画多いですよねw🤭


Black Cherry
2025/04/13 12:00

U子さんコメントありがとです!
そおなんです、しかもこの作品、「ポルノ女優と未亡人の秘密」というちょっと内容とズレている🤣サブタイトルが付いてるんですよ(本編にはそのサブタイトルは入ってないので、この投稿にも書きませんでした) たくさんのひとの目に触れたら良いなぁという作品なので、邦題なども良いセンスで付けてほしいですね…!