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私の好きな映画

tetsu8
2025/02/15 11:57

鈴木ヒロミツの出演映画 その3

鈴木ヒロミツのラストである。
 

80年代前半は、それまでに比べると何故か映画出演本数が多くなる。
まず、81年は「スローなブギにしてくれ」「ねらわれた学園」という2本の角川映画に出演している。
 

スローなブギにしてくれ」は片岡義雄原作、監督は藤田敏八。主演は浅野温子で、共演は古尾谷雅人、山崎努、原田芳雄、竹田かほり、赤座美代子、伊丹十三など。鈴木の役は室田日出男のスナックの常連という役で、前回取り上げた「さらば映画の友よ」と同じ構図になっている。他の常連役が岸部一徳、きくち英一。敬子役は浅野裕子という人だが、ゆうこではなくひろこであり、勿論浅野ゆう子とは別人。映画出演はこれ1本だけであり、モデル出身だが主に作詞家として活動していた。79年「蘇える金狼のテーマ」の作詞が彼女であり、その縁での出演だろう。そういえば「あさのあつこ」という作家もいるが、本名(浅野敦子)だから仕方ない。南佳孝の主題歌が印象に残っている。

ねらわれた学園」は眉村卓原作のSFで、監督は大林宣彦。主演は薬師丸ひろ子で、本作はSFというより薬師丸の「アイドル映画」として構想されたという。相手役は一般公募で慶応義塾高の高柳良一が選ばれた。その最終候補には同校一年先輩の中川勝彦もいた(同級生役で出演)。マルチタレントとして活躍するが、白血病で32歳の若さで急逝した。彼の遺児が中川翔子である。
他の出演者は、長谷川真砂美、手塚真、峰岸徹、ハナ肇、山本耕一、赤座美代子、三浦浩一、大石悟郎、岡田裕介など。大山のぶ代、青木和代といったダミ声が特徴の声優が主婦役で出演。原作の眉村卓は校長先生役、鈴木ヒロミツは店員役で登場する。松任谷由美の主題歌「守ってあげたい」が大ヒットした。
 

81年はもう1本「日本フィルハーモニー物語 炎の第五楽章」に出演している。タイトル通り日本フィルハーモニー交響楽団をドキュメント的に描いた描いた映画で、出演は風間杜夫、田中裕子、浜田光夫、内藤武敏、中野誠也、長塚京三、長谷直美、志村喬などで、鈴木は楽団員の一人(多分)で出演。志村は本作が遺作となっている。
 

82年は三本。「ロングラン」はサンリオフィルム製作で、配給は東宝。日本人青年がローラースケートで米大陸7000キロを横断したという実話を基にした映画。主演は永島敏行で、彼に同行するライターが鈴木で、カメラマンがかとうかずこ。日本人出演者は他に宇田川智子くらい。映画ではチョイ役がほとんどの鈴木だが、本作ではメインの一人だ。監督を務めたのは本来はフォトジャーナリストの吉田ルイ子。本作の評判は芳しくないようで、吉田の映画監督作品はこれのみである。

えきすとら」(松竹)の主演は武田鉄矢、石田えり。タイトル通り、二人はスターを夢見ながらエキストラをしている。鈴木はその友人の助監督役で、ポスター上は三番手に名前がある。他に乙羽信子、田中邦衛、宮下順子に加え、清水アキラ、アパッチけん(中本賢)の「ハンダース」コンビや岸部一徳、シローの岸部兄弟も出演している。

三等高校生」(東宝)は製作にジャニー喜多川の名がある、ということはジャニーズ映画で主演は「たのきんトリオ」の野村義男。失礼ながら彼が単独主役の映画ってあったんだなって思ったりする。他に田中邦衛、岡田奈々、樹木希林、川崎麻世、早見優、荒井注、西村晃などで、シブがき隊(薬丸裕英、本木雅弘、布川敏和)が特別出演。鈴木は先生の役である。

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1 件の返信 (新着順)
椿五十郎 バッジ画像
2025/02/15 12:55

鈴木ヒロミツさん、本当に素晴らしいバイプレーヤーでしたね
うちらの年代なら名前は知らなくても、絶対に観たことある人ですもんね

日本フィルの映画知りませんでした!
これは見てみたい・・


tetsu8
2025/02/22 12:35

コメントありがとうございます。鈴木ヒロミツはまだ若いのに残念でしたね。
「炎の第五楽章」は自分も見たことはありませんが、DVDは出ているようですね。演奏もじっくり聞けるらしいです。