ティモシー・シャラメとオースティン・バトラーの台頭、活躍による飛躍の第二章!『デューン 砂の惑星PART2 』
※2024年07月03日よりTSUTAYAにてレンタル開始!
■デューン 砂の惑星PART2


〈作品データ〉
フランク・ハーバード原作のSF小説を『メッセージ』や『ブレードランナー2049』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が手掛けたSFアクション巨編第2弾!宇宙帝国の皇帝とハルコンネン家の策略でアトレイデス家は滅亡の危機にさらされたが、レト・アトレイデ公爵の嫡男ポールは惑星アラキスで先住民フレメンと行動を共にすることで生き延びることに。ハルコネン家は再び香料の採掘をする為にアラキスに訪れるが、そこでポールやフレーメン達の襲撃を受けることに。主人公ポール役をティモシー・シャラメが演じ、他ゼンデイヤ、レベッカ・ファーガソン、ジョシュ・ブローリン、オースティン・バトラー、フローレンス・ピュー、デイヴ・バウティスタ、クリストファー・ウォーケン、レア・セドゥ、スエイラ・ヤクーブ、ステラン・スカルスガルド、シャーロット・ランプリング、ハビエル・バルデムが出演。
・3月15日(金)よりTOHOシネマズ日比谷他全国ロードショー
・上映時間:166分
・配給:ワーナー・ブラザース映画
【スタッフ】
監督・脚本・製作:ドゥニ・ヴィルヌーヴ/脚本:ジョン・スペイツ、エリック・ロス
【キャスト】
ティモシー・シャラメ、ゼンデイヤ、レベッカ・ファーガソン、ジョシュ・ブローリン、オースティン・バトラー、フローレンス・ピュー、デイヴ・バウティスタ、クリストファー・ウォーケン、レア・セドゥ、スエイラ・ヤクーブ、ステラン・スカルスガルド、シャーロット・ランプリング、ハビエル・バルデム
原題:Dune: Part Two/製作国:アメリカ/製作年:2023年
公式HP:https://wwws.warnerbros.co.jp/dune-movie/
〈『デューン 砂の惑星PART2』レビュー〉
前作は壮大な物語の序章という感覚が強かった『DUNE/デューン 砂の惑星』の第2弾に当たる『デューン 砂の惑星PART2』。今回はポールのフレメンとの惑星アラキスでのサバイバル、共闘からの後半のハルコネン家とのバトルが熱く、またポールやフェイド=ラウサといった若き次期リーダー候補達の人心掌握術、チャニやベネ・ゲセリットの面々などの女性等の暗躍など、前作よりも見所満載!

今回もアトレイデス家とハルコネン家の争いに皇家や秘密組織ベネ・ゲセリットの思惑・策略の絡みを見せつつも、展開の根幹はティモシー・シャラメが演じるポールさえ追っていればいい。それで今回のストーリーについて行ける。

その主となるポールのフレメンとの共闘からのハルコネン家への逆襲は『スター・ウォーズ』シリーズなら『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』、クラシック映画ならデヴィッド・リーン監督作品『アラビアのロレンス』を彷彿させるもので、部分部分ではリドリー・スコット監督作品『プロメテウス』や『グラジェーター』、『デュエリスト/決闘者』を思わせるシーンも見受けられ、落とし所もしっかりしたものになっている。
そんな中でポールのフレメンの連中に対しての手懐けやハルコネン家で今回急に台頭してきた男爵の甥というフェイド=ラウサのカリスマ性など、若手きリーダー候補らの人心掌握による成り上がりの展開でもあることで、前作よりも遥かに面白い作品に仕上がっている。特にフェイド=ラウサを演じたオースティン・バトラーは『エルヴィス』でエルヴィス・プレスリーを演じただけあって、細身ながらデイヴ・バウティスタが演じるラッバーンよりも不思議と強さを感じられる。

加えて、本作になってちょこちょこ出てくるクリストファー・ウォーケンが演じる皇帝のしょぼくれ感やフローレンス・ピューが演じるミステリアスな皇帝の娘など、本作からキャスティングされたキャラがどれも当たりで、作品の面白さがより増している。


超巨大なサンドワームの大群や数々の戦闘シーンなど映像としての凄みもあるが、確実な力がある豪華なキャストとサバイバル&バトルに策略、ポールとチャニのロマンスなど、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は完全に『デューン』をものにしている。