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tetsu8
2025/02/08 12:12

鈴木ヒロミツの出演映画 その2 

続けて、鈴木ヒロミツである。70年代後半は話題作に出演していることが多いが、大きな役はないという感じである。
 

75年の続きだが、東映トラック野郎・御意見無用に出演。人気シリーズの第1作である。元々は穴埋め的に作られた作品でシリーズ化の予定もなかったが、まさかの人気で急遽シリーズ化が決定。結局79年まで全10作が作られた。
説明不要だと思うが、主演の菅原文太、愛川欽也の他、中島ゆたか、夏純子、佐藤允、夏夕介、湯原昌幸、春川ますみ等がメイン。鈴木はトラック野郎の一人で「さすらいの童貞」の異名を持つ。張摩良治が本名らしい。
 

松竹ドリフの最終作正義だ!味方だ!全員集合。67年から続くシリーズで、東宝の5作品と合わせると通算16作目になる。荒井注は74年に脱退したので、既に志村けんが正メンバーとなっている。ドリフターズ以外の出演者は榊原るみ、ミヤコ蝶々、金子信雄、伊東四朗、財津一郎、笑福亭鶴光、キャンディーズなど。鈴木はポスターに名前はあるが、顔は出ていない。石毛という役だが詳細は不明だ。

76年は「夜明けの刑事」「火曜日のあいつ」といったテレビドラマに専念したのか映画出演はなく、77年に飛び人間の証明に出演している。本作は76年の「犬神家の一族」に続く角川映画第2弾。大量のテレビCM、映画と音楽、出版によるメディアミックス戦略によって観客を動員したのである。

主演は松田優作、岡田茉莉子、ジョージ・ケネディで、他に坂口良子、高沢順子、范文雀、夏八木勲、岩城滉一、ハナ肇、加えて特別出演で三船敏郎、脇役は20年ぶりという鶴田浩二、「コンバット」のリック・ジェイソンなんかも出演している。また原作の森村誠一、社長の角川春樹露木茂小川宏、深作欣二といった俳優ではない面々も顔を出している。鈴木ヒロミツだが、喫茶店のボーイ役で、同ウェイトレスがアイドル歌手のシェリーである。シェリーはどう見てもハーフだが、フランス人の父親は彼女の生後まもなく死去。まもなく母は日本人と再婚し、安部玲子として育ったため、本人はハーフだと知らなかったらしい。ちなみに、主演は当初渡哲也を考えていたというが、スケジュールの都合などで松田優作が選ばれた。角川春樹の意向が大きかったらしい。
 

79年の「戦国自衛隊も角川映画。主演である千葉真一の芸能生活20周年記念作品でもある。21名の自衛隊員がヘリや戦車ごと戦国時代にタイムスリップしてしまうという半村良原作のSF。速水亮の項で取り上げたので、簡単に書くが鈴木は自衛隊員の一人で、中ではにしきのあきらと親しいが、割合早い段階で死んでしまう役である。

79年はもう1作あり、キティ・フィルム製作さらば映画の友よ インディアンサマー。主演は川谷拓三で、共演は重田尚彦、浅野温子、山口美也子、トビー門口、石橋蓮司、室田日出男、原田芳雄など。予告だけ探してみたが、ヒロインの浅野は当時18歳のはずだが大人びている。重田は19歳の浪人生という設置らしいが、そうは見えない(当時24歳)。鈴木ヒロミツはどうやら室田がやっているコーヒーハウスの常連客らしいが、さほど話には絡まないようだ。

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