𓂃 𓈒𓏸𑁍看護師が観た、命を考える映画 PLAN75𓂃 𓈒𓏸𑁍
どうも〜( ´O` )
看護師&映画コラムニストのおしずです⸜❤︎⸝
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看護師なのに、普段は医療ものはあまり観ないおしずです。
ただ時々、このような命を考える映画を観ると、初心に返ることができます。
自分にとっては、やはり映画は自分を見つめ直す大切なツールなのだと思います。
先日観たのが、こちら『PLAN75』
✏︎あらすじ✏︎
75歳以上の高齢者には死を選択する権利を認め支援する制度“プラン75”が施行された架空の世界を舞台に、選択を迫られる当事者や制度の運営に関わる若い人々の葛藤を静かに見つめていく。共演は磯村勇斗、たかお鷹、河合優実。超高齢化問題の解決策として導入された制度“プラン75”が定着しつつある日本。夫に先立たれ、一人で暮らす78歳の角谷ミチは、高齢を理由にホテルの客室清掃の仕事を突然解雇されてしまう。追い詰められた彼女は“プラン75”の申請を検討し始めるが…。
あらすじを読んで皆さんはどう感じましたか?
今回は、看護師の視点からレビューしたいと思います。
一人で慎ましい生活を送っている女性が人生の最後の砦として選択したPLAN75。
家族の承諾も不要、ということは本当に自分の意志だけ。
彼女にとっては、人生の大きな選択ですが、命の契約がこんな簡単に事務的に済まされる違和感。
その人がなぜ命を絶ちたいのか、どのように絶ちたいのか、なんて相手の背景を知ろうとしない。
いや、知ったら情が移ってしまい仕事にならないかもしれない。
「日本の未来を守りたいから(高齢者は不要)」と追記されているよう。
悲しい状況がこの日本にも待ち受けているのかな、なんて心が重くなったり。。。
しかし、なんだかおしずにとっては、あまり響かない作品でした。
と、いうのもいくつか理由があります。
看護師の卵(学生)の頃から、患者さんがどのような人生を歩んできたのか、「今」だけでなくその人の生き方や価値観に目を向ける大切さを教えられ、今でもその思いを胸にし仕事に励んでおります。
そのため、ミチさんの「現在」ばかりに焦点が当たっている今作では、どうもミチさんに心から寄り添うことができませんでした。
ミチさんの過去を知ったのは、コールセンターのスタッフと話しているシーンだけ。
PLAN75に至るまでの経緯だけでなく、PLAN75に加入してからのことやミチさんの人生観や今までの生き方をもっともっと丁寧に尺を取って伝えてほしかった。
PLAN75に加入してからの心境の変化や死に向かっていくセンシティブな思い、周りの人たちとの関わりをもっと描いてほしかった。
そのため、感情に投げかける、という点では不十分でした。
そして、画像にもあげましたが(Instagram参照)、今作は4人の視点で描かれています。
様々な視点から一つの物事を考えるという点では、ものすごい説得力があると思います。
しかし、4人が絡み合えば絡み合うほど、1人1人に焦点を当てる尺が短くなってしまい、全体的にボヤッとした印象になってしまいます。
そのため、前述にもあるように感情移入がしにくくなると思うのです。。。
外国人労働者の感情が読み取りにくく、結局彼女の中にある静かな意思がおしずの中ではあやふやになってしまいました。
(おしずの解釈力の問題でもあると思いますが…!!!)
インスタグラムの方で先日PLAN75の投稿をしましたが、「この映画の良いところは、観ている側に考えさせるという余白があるところ」というコメントをいただきました。
これぞ映画の面白いところですね!
観る人によって抱く感想が違う!
私自身も「なるほど!そういう考えもあるのか!」と勉強になりました。
もしかしたら、もう一度鑑賞した際はもっとこの映画の深いところに到達するかもしれない。
今はまだおしずの解釈が足りずこのようなレビューしか書けないことを恥ずかしくも思います。
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