【最新おしゃれ映画】北欧映画『ガール・ピクチャー』が描くZ世代女子のリアル
こんにちは。
「映画に見つける、おしゃれとメッセージ〜映えと深読みと、ひとつまみの恐怖。〜』
をテーマに、"おしゃれ映画"コラムを担当しているSéa(せあ)です。
今回は、4月7日(金)公開のおしゃれな最新映画『ガール・ピクチャー』を一足先に鑑賞させていただけたので、今作の魅力をネタバレなしで紹介します!
『ガール・ピクチャー』って、どんな映画?
同じ学校に通い、放課後はスムージースタンドでアルバイトしながら、恋愛やセックス、自分の将来などについておしゃべりするのがミンミとロンコの日常。
男性との関係に何も感じられない自分に悩むロンコが理想の相手を探してパーティーへ繰り出す一方、付き添いのミンミは、試合前のプレッシャーに潰れそうなフィギュアスケーターのエマと急接近し…?
そんな形で3人の女子を描き始める『ガール・ピクチャー』は、2022年製作のフィンランド映画。2023年の日本公開が決まっている数少ない北欧映画の1つです!
簡単に紹介すると、"3回の金曜日を通して、Z世代(現代の若者世代)の女子3人それぞれに訪れる変化を描く" という内容です。
全員推せる!3人のメインキャラクター達
あらすじの通り、今作では3人の若い女性(ミンミ、ロンコ、エマ)をメインに物語が進むのですが、3人が正に"みんな違ってみんな良い"!
それぞれ性格もファッションも全然違う方向に魅力的で、ミンミを大好きになったシーンの直後に今度はロンコを大好きになってしまう!みたいなことばかり。個人的には、落ち着いて1人を推していられず、(いい意味で)ずっと振り回されてしまう素敵な映画でした。
ということでここからはそんな3人を簡単に紹介します。
ギャップ萌え?クールな反骨少女、ミンミ
アーム・ミロノフ演じるミンミ(ミモサ)は、真っ白な眉毛に大量のピアスといったパンクなファッションを好み、しかもクールな皮肉屋。特定の友達以外からは近寄りがたいオーラがあるかも知れません。
でもそんな"いかつい"雰囲気のミンミだからこそ、友達思いで優しい一面や楽しそうな笑顔が垣間見れた時のギャップは破壊力抜群。
そして、クールでシニカルな彼女の背景が描かれるシーンも、深く心に刺さります。
自分探しに奔走中!素直でキュートなロンコ
エレオノーラ・カウハネン演じるロンコは、ニット帽やふわふわヘアーが似合う、素直でキュートで元気な女の子。
彼女の笑顔やノリノリダンスだけで「可愛い…!」と癒されてしまうこと間違いなしです。
しかし、元気で明るい彼女にも、なかなか解決しない悩みがあります。恋に落ちたり性的興奮を感じたりできない自分に悶々と悩む彼女が必死で自分探しする様子には、思わず感情移入して応援したくなります。
プレッシャーと戦うスケート美女、エマ
リンネア・レイノ演じるエマは、クールなミンミも思わずじっと見つめてしまうほどの美貌と、培ってきたフィギュアスケートの技術を兼ね備えた、才色兼備を体現する人物。
フィギュアスケーターとしての彼女も、スケートをしていない彼女も、観ている私たちからはどちらも最高に魅力的で見惚れてしまいます。
でも本人はそのスペックによって生まれる周囲からの高い期待に、常に苦しみもがいています。そんな彼女の変化も、今作の物語をとてもエモーショナルにしている要素です!
若者のリアルを、おしゃれに描く
そんな魅力的なキャラクター達が描く『ガール・ピクチャー』の物語には、「人はこうあるべき」といった凝り固まった正解も、「誰のどこが悪い」といった一方的な問題提起もありません。
今作の3人や周りの人々が織りなすドラマは、現代を生きる若者達のリアルをただ切り取って見せてくれます。誰が悪いでもなく、ただそれぞれ個性が違うことによって、たまにすれ違ったり傷つけあったりする。そんな複雑な生き物である人間の、中でも特に多感な青春期の1ページを、おしゃれな構図や楽しいパーティーの中に描くこの映画を観れば、きっと大人は青春時代の自分に思いを馳せ、若者は強く共感することができるはず。
心からオススメしたい1本です!
ということで今回は、おしゃれな最新北欧映画『ガール・ピクチャー』を紹介しました!
今作は4月7日から日本公開となりますので、皆様ぜひ映画館で3人の行方を見届けてください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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