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Black Cherry
2025/06/15 12:27

怒濤の175分「国宝」

評判の良い「国宝」李相日監督、2025年作品)をみてきました。久しぶりの邦画。吉沢亮の女形にも興味津々でしたので☺️
175分の長尺とはいえ、息をつかせぬ怒濤の展開に終始引き込まれ続けました。


おなじみ吉田修一×李相日監督


「悪人」(2010年)、「怒り」(2016年)に続き吉田修一の原作を同監督により映画化。
歌舞伎とは縁の無い任侠の一門に生まれながら、並外れた美貌と才を見いだされ梨園に拾われた少年・喜久雄は、数々の試練を乗り越えて芸の頂点へとのぼりつめる・・ある意味ファンタスティックな設定のストーリーかもしれません。しかしながら、あるときは愚行に走り、荒れる日もあり、悲惨な局面でもがく、人間味あふれる喜久雄の多面性は、いかにもリアルな人物像を描きだしています。
まだ読んでいない原作も大変素晴らしいらしく、これから手に取る予定です。

(c)吉田修一/朝日新聞出版 (c)2025映画「国宝」製作委員会

天才だけがみることのできる絶景へ


少年期を黒川想矢、成人の喜久雄吉沢亮が演じており、女形の姿はどちらもはっとするほど美しい✨ 本物の歌舞伎役者とみまごう演技がみどころです。
少年・喜久雄の瑞々しい「関の扉」、歌舞伎の名門である花井家の御曹司・俊介横浜流星)と競演する「二人藤娘」、花井家当主・半次郎渡辺謙)の代打で喜久雄が実質主演を飾る「曽根崎心中」など、歌舞伎の舞台を存分に楽しめるシーンが多数。あでやかな別世界に時を忘れます。
天才とはいえ、厳しい稽古や梨園からの反感など、数々の苦境に耐えてきた喜久雄。地を這うようなつらい経験も乗り越えた先に、手にしたものとは・・! 
彼だけがみることのできる絶景の映像化、終盤の「鷺娘」は、圧巻です。


本作のキャッチコピー
「ただひたすら 共に夢を追いかけた―」


すべてに変えても高みへのぼりつめたいと願った喜久雄、天才に及ばない力量と家柄の狭間で苦しみ、病魔にも冒される俊介。彼らの半世紀に及ぶ同士の関係性も、注目のポイントです。
ふたりが別離を経て、熟年期に再タッグを組む運びは、いよいよ物語が大河へと流れ込む・・そんな高揚感にあふれています。


 

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2 件の返信 (新着順)
飛べない魔女
2025/06/16 17:27

私も見てきました!熱量の凄い映画でしたね。圧倒されました。来年の日本アカデミー賞総なめの予感です。
原作も読んでみたくなりました。


Black Cherry
2025/06/16 20:08

コメントありがとうございます、飛べない魔女さんもみてこられたのですね✨
はい、日本アカデミー賞、期待大ですね 主演男優賞と作品賞は確定なのでは⁉️と感じます😆
原作読んだ方から実に素晴らしいとききまして📖ワクワクしております

Stella
2025/06/15 16:09

蔦重こと、横浜流星も出てるんですね。


Black Cherry
2025/06/15 18:07

はい、蔦重の横浜流星も女形で歌舞伎の演技、なかなか魅せてくれています✨
吉沢亮と育む相棒関係にもジーンときました🥲