お腹が空きます『おいしくて泣くとき』
お腹が空きます『おいしくて泣くとき』青春時代のほろ苦い恋と”食”を絡めた一本。これまで意外な映画で脇役を務めてきた長尾謙杜の劇場公開作品初主演となります。色々な選択肢もあったと思いますが、思いのほか丁寧で優しい地に足の着いた作品を選んだなという感じです。相手役の當真あみは経験値の高さを感じさせる演技を見せました。大人パートを担った安田
【離脱感0の没入体験】自然の”生きる”声を聴く『光る川』
【離脱感0の没入体験】自然の”生きる”声を聴く『光る川』(C)⻑良川スタンドバイミーの会一足先に3月22日(土)よりユーロスペース他全国順次公開の『光る川』を試写させていただいた。1つの作品の中でここまで”離脱感0”で108分没入できる作品は近年稀にみる高密度・高繊細な仕上がりだ。「自然を体験できる」という甘い表現ではなく、10cmほどの距離にある自然の
平和を考える夏に『アナウンサーたちの戦争』
平和を考える夏に『アナウンサーたちの戦争』夏という季節は色々な意味合いを持つ季節です。特に日本においては平和を考える季節でもあります。来年で終戦から80年となる中で終戦記念日の翌日に劇場公開されるのが『劇場版アナウンサーたちの戦争』。もともと2023年の8月14日にNHKのスペシャルドラマとして製作されたものを映画として公開。戦時下における
【朽ちないサクラ】原廣利監督インタビュー / 「中心としてはエンターテイメント」
【朽ちないサクラ】原廣利監督インタビュー / 「中心としてはエンターテイメント」Discover usの「Dポーズ」 / 左:中谷元、右:原廣利Summary柚月裕子による警察小説が原作となり、映画化される『朽ちないサクラ』。今回、監督である原廣利に、原作との描かれ方の違いや、本作の魅力を聞いた。(取材 / 中谷 元・上田 晃大・ダイスケおじさん、文 / 中谷 元・上田 晃大)
異色の警察ドラマ『朽ちないサクラ』
異色の警察ドラマ『朽ちないサクラ』いわゆるお巡りさんではない警察署で働く職員の目線から事件を追う異色の視点のサスペンス。ここ最近、凄味を増した感のある杉咲花が主人公を好演している。演じている役どころは立場としては弱いキャラクターだが、演じ手・杉咲花は非常に頼もしく、大きな渦の中心に身を置いて映画を引っ張てくれます。そして、なんと言っ