紙の月 「架空な幸せ」
紙の月 令和26年(2014)公開
ストーリー
角田光代の同名ベストセラーを宮沢りえ主演で映画化したヒューマン・サスペンス。ごく平凡なアラフォー主婦が、若い男との出会いをきっかけに巨額の横領に手を染める転落の道行きを描く。共演は池松壮亮、大島優子、小林聡美。監督は「桐島、部活やめるってよ」の吉田大八。1994年。夫と2人暮らしの主婦、梅澤梨花。銀行の契約社員として外回りの仕事を任されるようになった彼女は、顧客の信頼も得て、上司からも高く評価される。しかし家庭では、夫との冷めた夫婦関係に空しさを抱き始めていた。そんなある日、外で顔見知りの大学生・平林光太から声を掛けられる。彼は、梨花の顧客・平林孝三の孫だった。これをきっかけに、若い光太との逢瀬を重ねるようになり、久々に気持ちが浮き立つ梨花だったが…。
テレビドラマでも「紙の月」
テレビ版の紙の月は主演を原田知世が演じている。映画版との違いも楽しめる。
ストーリーと解説
紙の月 1
直木賞作家・角田光代原作、心に空漠を抱えた女性たちの想いを描いたサスペンスドラマ第1巻。梅澤梨花はパート先の銀行から1億円を横領し逃亡していた。友人の木綿子たちは、彼女に何が起きたのかを知るため事件を追い始める。第1回から第3回を収録。
紙の月 2
直木賞作家・角田光代原作、心に空漠を抱えた女性たちの想いを描いたサスペンスドラマ第2巻。梨花は光太との生活に充足感を覚えるが、「お金のためにアクセク働くなんてバカらしい」という呟きを聞き、心をざわつかせる。第4回と最終第5回を収録。
梅澤梨花のイメージが「宮沢りえ」
桐島、部活やめるってよ、クヒオ大佐等の吉田大八監督が今作品を撮った。
その監督がインタビューにて次のように語っている。
原作を読み終わった後にテーマとして浮かんだのが「女性がひとりで何かと戦っている」というイメージを大事した。梨花が“ひとりで立つ”“ひとりで走る”ということを突き詰めたときに、その「強さ」を表現できると思ったからこそ、宮沢さんに主演を依頼したのかもしれないですね。
撮影先がデモ!それでも演じた宮沢りえの「役者魂」
あるシーンを撮影するため2014年の3月30日、タイ・バンコクへ向かうもその時デモが発生し、タイの国内が不安定な状況であったが、吉田監督の意向を汲む形で宮沢りえは撮影を了承する。その時の吉田監督は特別な演出も行わず、また宮沢りえも監督に特に聞かずに演技をしたがその時の表情が素晴らしかったと池田プロデューサーが語った。宮沢りえの「役者魂」を感じるシーンは必見!
登場人物について
梅澤梨花(宮沢りえ)主人公。 夫との二人暮らし、夫婦仲は可もなく不可もなく。バブル崩壊後の1994年に銀行の派遣社員になる。仕事で結果を出し上司からも認められる。顧客の平林孝三宅でたまたまあった孫の光太と出会たことにより梨花の間違えた施し心が再燃し歯車が狂う |
平林光太(池松壮亮)孝三の孫。孝三の所に来ていた梨花に一目惚れした大学生。孝三に学費の事を話しても断れ、サラ金に身を投じる。そのことが梨花の心に火をつける事に。。。 |
相川恵子(大島優子)映画版オリジナルのキャラクター。銀行の窓口係。何かと梨花に助言や本音を語り、梨花を翻弄する事もある。上司との関係やある事を梨花に漏らす。ナチュラルな悪女的キャラクター。 |
梅澤正文(田辺誠一)梨花の夫。物静かで優しいがどこか自分勝手なキャラクター。 妻を愛するが梨花の本心を見失っている。仕事で上海に行く時の夫婦のそれぞれの温度差を感じる。 |
井上佑司(近藤芳正)梨花の上司。梨花の営業での業務を評価している。支店長と行員の狭間で苦しい立場。どの業態にもいる保身のためなら何でもするタイプ。 |
平林孝三(石橋蓮司)銀行の大口顧客。親戚からも怪訝されるひとり暮らしの高齢者。前任者より梨花の提案を気に入り契約する。お金が必要な梨花が色仕掛けをするも「あんた何か勘違いを」の台詞が残る。 |
隅より子(小林聡美)映画版オリジナルキャラクター。銀行のベテラン行員。常に冷静沈着な人物。梨花に対して不正を感じある事を実行する。「幸せだから盗んだの?」は考えさせらせる。典型的な行員像を見事に演じる。 |
「紙の月」の影響
興行収入は9億円を突破し大ヒットした。また映画賞も29冠獲得した。中でも第24回東京スポーツ映画大賞授賞式(審査委員長ビートたけし)では主演女優賞に宮沢りえ、助演女優賞には大島優子が受賞している。
映画『紙の月』特別映像
宮沢りえ、監督の手紙に感涙「忘れられない日に、感無量」 映画「紙の月」初日舞台あいさつ(2)
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投稿を表示これ、韓国ではドラマ化されてましたよ!!
ちょっと宮沢りえ役の方が年齢的に上で、年下彼氏とのツーショットは、親子にしか見えないんですけどね(汗)
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投稿を表示幼い印象の宮沢りえが一気に大女優になったと感じた作品です。彼女は影のある役柄がとても似合って原作をある時は忠実に、
また超えてくる演技に圧倒されました。
素敵なご紹介ありがとうございます
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