2025年に観た映画(3) 「敵」
2025年に観た映画(3) 「敵」その分野では名の知れていた元大学教授の渡辺儀助、77歳(原作より2歳年上なのは、長塚京三氏の実年齢を意識したのか?)。職を辞し、妻にも先立たれ、時折受ける講演の依頼や雑誌の連載で細々と社会と交わり続ける日々。老いと共に訪れる、肉体の衰え、伴侶の死、社会的リタイヤ、収入の減少、、、といった中での元教授
早くも年間ベスト級『敵』
早くも年間ベスト級『敵』昨秋の東京国際映画祭で東京グランプリ・最優秀監督賞・最優秀男優賞の三冠に輝き、アジア全域版アカデミー賞「アジア・フィルム・アワード」で、日本映画としては最多の6部門がノミネートされた話題作。吉田大八監督作品でいながらちょっとノーマークだったのが今となって誤りだったと思わざる得ない作品。筒井康隆原作と
紙の月 「架空な幸せ」
紙の月 「架空な幸せ」紙の月 令和26年(2014)公開 ストーリー角田光代の同名ベストセラーを宮沢りえ主演で映画化したヒューマン・サスペンス。ごく平凡なアラフォー主婦が、若い男との出会いをきっかけに巨額の横領に手を染める転落の道行きを描く。共演は池松壮亮、大島優子、小林聡美。監督は「桐島、部活やめるってよ」の吉田大