そぜシネマが選ぶ2024年上半期ベスト映画TOP10!
こんにちは!
そぜシネマです。
『映画×旅』をキーワードに国内・海外問わずテーマを決めて
『今日どこの国行こう?』が叶う【お茶の間旅映画】紹介します!
あっという間に今年も半分が終わり、
怒涛の下半期が始まりましたね。
行きつく暇なく2週間駆け抜けて、今週はひと時の休みを取っています。
やはり毎年恒例、定例のけじめということもあり
上半期観た映画と映画観について総括したいと思います。
趣味だった『映画鑑賞』は今はちょっとした『特技』になり
オンオフ問わず人により自分を知ってもらうための
欠かせない『個性』になっています。
客観的には本サイトでコラムをコツコツとしたため続け、
上半期の目標だったシネマニストの最高位”グランドシネマニスト”に
レベルアップしましたー🎉
従来からも試写会やその他色々な機会をいただけてありがたい限りですが、
ますます活躍の場をいただけるように、『量より質』で、たった一人でも
深く刺さるレビューを書いていきたいと思います👨🏻💻
さて、上半期鑑賞映画ですが、昨年と比べて
再び映画館に足を運ぶ機会も増えました。
また仕事&プライベートで海外へ行く機会が多かったので
機内で一気に見逃した作品をキャッチアップできました。
映画館、オンデマンドかつ新旧映画含めると
約120本程度は観たと思います。
そんな中の超主観ですが個人的に超お勧めしたい
『2023年上半期ベスト10』を紹介します。
お気軽にコメントいただき、また未見であれば是非観ていただきたくー。
熱量多めで語りましょう。
第10位 関心領域
製作年 :2023年
製作国 :イギリス・ポーランド・アメリカ
上映時間:105分
監督 :ジョナサン・グレイザー
<あらすじ>
空は青く、誰もが笑顔で、子供たちの楽しげな声が聴こえてくる。そして、窓から見える壁の向こうでは大きな建物から黒い煙があがっている。時は 1945 年、アウシュビッツ収容所の所長ルドルフ・ヘスとその妻ヘドウィグら家族は、収容所の隣で幸せに暮らしていた。スクリーンに映し出されるのは、どこにでもある穏やかな日常。しかし、壁ひとつ隔てたアウシュビッツ収容所の存在が、音、建物からあがる煙、家族の交わす何気ない会話や視線、そして気配から着実に伝わってくる。壁を隔てたふたつの世界にどんな違いがあるのか?平和に暮らす家族と彼らにはどんな違いがあるのか?
ドイツ人一家の裕福な生活と日常をひたすら俯瞰する映画。
ただし序盤に場所がアウシュビッツの塀の外であることがわかると、
彼らの日常に流れている騒音や金切り音、時々罵声と共に鳴り響く銃声、
空を見上げると焼却炉の煙突から立ち上る煙が全て意味を成していく。
全く直接的な表現や演出は無い。
これが全て【間接的】なのが恐怖でしかない。
人間の【見えない部分・知らない領域に恐怖を覚える】特徴を最大限に引き出している作品。
ありとあらゆる”ヒント”を示し続けることで勝手に観客が各々恐怖を増長させていく。
繰り返すが、流れている映像はごく普通の一家の日常。
そこに”ある暗黒の世界史の要素”を入れるだけで一気に胸糞映画に。
一家が普通に過ごせば過ごすほど、トラウマ度は増していく。
庭のガーデニング、子どもたちのプール開き、
夫の転勤による引越しを拒絶し今のアウシュビッツの生活を手放さない妻。
トップの父を尊敬している子どもたち。
関心領域というタイトルはつまり【無関心の領域が存在する】ことをうまく強調している。
その対象がユダヤ人であり、彼等の死であり、
そしてアイデンティティ全てが無関心の対象となっている。
『愛の反対は憎しみではなく無関心』。
マザーテレサの言葉だが、 例え彼らが差別を直接的にはしていなくても
彼らの生活・仕打ちに無関心であれば、それは差別に加担しているのと同罪ともいえる。
音楽も常時流れる不快音が結構メンタルにくる。
エンドロールのあの音色はもうすぐにでも席を立ちたかったが
最後まで聞き続けてしまったのはある意味、
私がこの作品の残酷な世界観に関心を抱いていたからだろう。
恐ろしい映画。観るなら是非映画館で。音響がかなり重要です。
【関連コラム:二度と起こしてはならない。『ユダヤ人迫害』に焦点を当てた作品5選】
https://community.discas.net/announcements/ogtjn6orylfjxvay
第9位 せかいのおきく
製作年 :2023年
製作国 :日本
上映時間:89分
監督 :阪本順治
<あらすじ>
舞台は日本が世界の渦に巻き込まれていく江戸末期。寺子屋で子供たちに読み書きを教えている主人公おきくは、ある雨の日、厠のひさしの下で、雨宿りをしていた紙屑拾いの中次と、下肥買いの矢亮と出会う。武家育ちでありながら今は貧乏長屋で質素な生活を送るおきくと、古紙や糞尿を売り買いする最下層の仕事につく中次と矢亮。侘しく辛い人生を懸命に生きる三人はやがて心を通わせていくが、ある悲惨な出来事に巻き込まれたおきくは、喉を切られ、声を失ってしまうが。。
2023年の映画で完全に盲点だった作品。
Discover usさんのご招待で『第78回毎日映画コンクール』に出席させていただき、
主要部門賞(日本映画大賞、脚本賞、録音賞)を受賞した作品です。
コンクールまでどんな映画かも当日まで全く知らなかったし、
なんなら発表されるまでずっと「せかいの”きおく”」だと思っていたくらいです(申し訳なし)。
あらすじは、江戸末期の貧乏長屋を舞台に贈る人情時代劇。
武士の娘でありながら長屋で暮らす女性と糞尿売りの青年の純愛を軸に、
貧しいながらもたくましく生きる江戸庶民の暮らしぶりをモノクロで描く作品で、
一言でいうと「クソを題材にした映画」
ただ作品自体に送られる主要賞をほぼ独占。
大賞と面白い映画認定でもある脚本賞も獲ったという事で俄然興味が湧いておりついに観れました。
江戸時代の下肥買いという職業について深く知れたことと、
当時のエコシステムについてようやく腑に落ちた教育的な映画でした。
事前情報の通り全編のほぼ半分が『糞尿』なのですが
モノクロなのでそんなに不快感が無く観れます。
(ただ一部カラーに変わる時、立派な糞尿も拝めるので注意笑)
コンクールの授賞式壇上では阪本監督のセンス抜群の名スピーチが
「くそまみれの映画を作ってやろうと業界にケンカを売った形になった」
「くそ真面目に、やけくそで、なにくそと思って、へたくそですが描かせていただきました」
「4年前にパイロット版のつもりで15分の短編を作り、やっと長編になったが撮影は12日。クランクアップでも配給が決まっていなかった。受賞してこんなこともあるんだなという気持ちでいっぱい」
阪本監督、最高でした。
【関連コラム:映画を支えた人達を讃える『毎日映画コンクール表彰式』参加レポ】
https://community.discas.net/announcements/hfo4ilwq5gfnhezs
第8位 ホールドオーバーズ
製作年 :2023年
製作国 :アメリカ
上映時間:133分
監督 :アレクサンダー・ペイン
<あらすじ>
舞台は1970年代のアメリカ東海岸にある全寮制の寄宿学校。
カタブツで学生や同僚からも嫌われている教師ポールはクリスマス休暇に家に帰れない学生たちの監督役を務めることに。そんなポールと、家庭の事情で寄宿舎に残ることになった学生アンガス、
食堂の料理長であり息子をベトナム戦争で亡くしたメアリーという立場も異なる3人がクリスマス休暇を一緒に過ごすことに。はじめは地獄だったがクリスマスイブを機にお互いの希望を叶えるべくボストンへ。そこで各自に起こった体験を通じて少しづつ信頼が生まれてくるが。
【◯視で◯◯ガなカタブツ歴史教師×頭は良いが性格最悪な生徒×息子を無くして人生絶望中の給食長とのクリスマス休暇珍道中】
もう安心安定の優等生作品。
ホールドオーバーとは『残留者』という意味。
今回はクリスマス休暇なのに不運にも
寄宿舎に残った彼等達のことを指します
そんなタイトルに
『アメリカの学業×クリスマス』
という誰もが興味ありすぎるテーマで
繰り広げられる展開は期待しかない。
はじまりもどこか懐かしい音楽をバックに
学校生活の紹介。ふと『今を生きる』と重なる
話はオーソドックスなスクールもの
なのだが最低限のキャラクターで織りなす
(休暇中の)学校生活はそれぞれの過去も
明らかになりながら互いに認め合っていく。
後半のボストン珍道中で生徒アンガスが
どうしても訪れて会いたかった人との再会は泣けた😭。
ラストの展開はまさに「今を生きる」のオマージュにも感じられた。
終始極寒で雪が積もるマサチューセッツで
実にハートウォーミングな作品でした☺️
ゴールデングローブ賞ではオッペンハイマー優位の中
ポールジオマッティとダヴァインジョイランドルフ揃って
男優&女優賞を受賞してオッペンハイマーの牙を抜いた快挙😂
第96回アカデミー賞では作品賞・主演男優賞、助演女優賞を含む5部門にノミネートされていましたね。
時期が冬のクリスマスなのでその時期にもう一度観たいと思います。
【関連投稿:ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ Holdovers ★★★★☆ 4.0点】
https://www.instagram.com/p/C4URjX4P5Iv/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==
第7位 ルックバック
製作年 :2024年
製作国 :日本
上映時間:58分
監督 :押山清高
<あらすじ>
学生新聞で4コマ漫画を連載している小学4年生の藤野。クラスメートからは絶賛を受けていたが、ある日、不登校の同級生・京本の4コマを載せたいと先生から告げられる…。二人の少女をつないだのは、漫画へのひたむきな思い。 しかしある日、すべてを打ち砕く出来事が…。胸を突き刺す、圧巻の青春物語が始まる。
いやー、泣いた。
しかも嗚咽系で声がだだもれる感じなのは久しぶりでした。
正直藤本タツキさんの作品は読んだけどハマらなかったので実際観るまでは不安でしたが原作観てない私でも大満足でした。
率直なかつ今時点でどのレビューも観ていない真っ新な感想としては『オマージュに溢れた映画愛溢れる映画』でした。
まず題材が『京都アニメーション殺人事件』と思いますが同時にタランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で題材となった【シャロン・テート殺害事件】を想起させました。あの自然に殺略を開始するマンソン一家と当事者が巻き込まれる様は京本のそれと重なりました。
また何より本作はクリストファーノーランの得意技を最大限の賛辞として使っている印象でした。
現在と過去をつなぐあのドアは『インターステラー』の本棚裏の5次元世界を想起させました。
全体としても60分という時間枠で数々のオマージュ作品を通して映画愛(ストーリーでは4コマ漫画愛)が最大限に表現されたクオリティ高い作品でした。
第6位 アーガイル
製作年 :2024年
製作国 :イギリス
上映時間:139分
監督 :マシュー・ヴォーン
<あらすじ>
凄腕エージェントのアーガイルが世界中を飛び回り、謎のスパイ組織の正体に迫る大人気スパイアクション小説「アーガイル」。ハードなシリーズの作者エリー・コンウェイの素顔は、自宅で愛猫のアルフィーと過ごすのが至福の時という平和主義。しかし、新作の内容と実在するスパイ組織の活動がまさかの一致で、エリーの人生は大混乱に! 物語の続きをめぐり命が狙われる事になった危機的状況をエイダン(サム・ロックウェル)と名乗るスパイに助けられる。 果たして、出会うはずのなかった二人と一匹の猫の危険なミッションの行方は…?!
【妄想と現実のあいだを行ったり来たり】
ノリとスタイリッシュさと音楽がうまく融合した
ドタバタスパイ喜劇。
マシューヴォーンらしいジェントルマンな仕上がり。
ストーリー複雑で中盤のヤマを乗り切れるかで
傑作か駄作か分かれている印象
(批評サイトでは中々の辛口評価)
自分は初期キングスマン大好き派なので
再びあの頃のが戻ってきた感じで楽しめました。
クライマックスのレインボー発煙筒ローリングバトルは
なぜか涙が🥹やっぱ映画はこうでなきゃ!
🟣🔵🟢🔴🟠🟡💃🏼🕺🟡🟠🔴🟢🔵🟣
主演のブライス・ダラス・ハワード。
あのロン・ハワード監督の娘さんで
今はマンダロリアンの監督も手がけるマルチ
(ロンハワードパパもハンソロ監督したので
親子スターウォーズ監督という偉大さよ👏)
役作りなのかはわからないけどなぜあの
コンディション(体型)で演りきったのだろうか
一種の多様性の表現なのだろうか。
個人的には序盤に存在感を示したルグランジュの
デュア・リパがスパイガールをやって欲しかった☺️。
キングスマンと同じくアーガイルも3部作となる模様。
ラストの展開も楽しかったね。
エンドロールは最後まで席を立たぬように🤫
2024年で一番スカッとした映画です‼️
【関連投稿:アーガイル Argylle ★★★★☆ 4.2点】
https://www.instagram.com/p/C4bsw5dvVkP/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==
第5位 ディア・ファミリー
製作年 :2024年
製作国 :日本
上映時間:113分
監督 :月川翔
キャスト:大泉洋 菅野美穂 福本莉子 川栄李奈 有村架純
<あらすじ>
小さな町工場を経営する坪井宣政は、生まれつき心臓疾患のある幼い娘・佳美の余命が10年と宣告されてしまう。20歳まで生きられないと、理不尽な現実に絶望し、誰にも頼れないならと、自分の手で人工心臓を作ることを決意する。生まれながらに心臓に疾患を抱える娘を救いたい一心で、医療に無縁だった町工場経営者が、人工心臓の製作を決意し、やがて世界中で多くの命を救うカテーテルを開発した感動の実話を映画化したヒューマン・ドラマ。
今年一泣いた映画。
心臓に疾患を抱える娘を救いたい一心で、医療に無縁だった町工場経営者が、
人工心臓の製作を決意し、結果として世界中で多くの命を救うIABPバルーンカテーテルを開発した
感動の実話。
一つの親子の深い愛情と固い約束から生まれた医療機器が世界中の人々を今も救っている。
心から勧めたい映画です。
こちらは特出しでより熱くコラム書きました。
【関連コラム:今年一泣いた映画『ディア・ファミリー』を簡潔かつ熱く伝えたい。】
https://community.discas.net/announcements/2xi9zpcbzftr5jgl
第4位 オッペンハイマー
製作年 :2023年
製作国 :アメリカ、イギリス
上映時間:180分
監督 :クリストファー・ノーラン
キャスト:キリアン・マーフィー、エミリー・ブラント
<あらすじ>
第二次世界大戦下、アメリカで立ち上げられた極秘プロジェクト「マンハッタン計画」。これに参加した J・ロバート・オッペンハイマーは優秀な科学者たちを率いて世界で初となる原子爆弾の開発に成功する。 しかし原爆が実戦で投下されると、その惨状を聞いたオッペンハイマーは深く苦悩するようになる。冷戦、赤狩り―激動の時代の波に、オッペンハイマーはのまれてゆくのだった―。
『時』を使うスタンドノーラン監督の本領発揮。
今回は時を”切り貼り”してくる。
オッペンハイマーが見たもの=カラー、それ以外=モノクロの映像手法が斬新すぎた。
本作に副題をつけるなら「ストローズのジェラシー一直線」。
オッペンハイマーとアインシュタインの会話を聴けなかったことが全ての始まり。
日本人としてではなく、フラットな立場で観ることをオススメします。
世界の歴史の常識との違いに対峙してみて。
コチラも熱量高めかつ批判も込めたコラム執筆してます。
【関連コラム:2023年度最も評価された作品『オッペンハイマー』が残した功績と功罪】
https://community.discas.net/announcements/zhjilyzcwhfcffvb
第3位 チャレンジャーズ
製作年 :2023年
製作国 :アメリカ
上映時間:131分
監督 :ルカ・グァダニーノ
キャスト:ゼンデイヤ、ジョシュ・オコナー、マイク・ファイスト
<あらすじ>
人気と実力を兼ね備えたタシ・ダンカン(ゼンデイヤ)は、絶対的な存在としてテニス界で大きな注目を集めていた。しかし、試合中の大怪我で、突如、選手生命が断たれてしまう――。選手としての未来を失ってしまったタシだったが、新たな生きがいを見出す。それは、彼女に惹かれ、虜となった親友同士の2人の男子テニスプレイヤーを愛すること。だが、その“愛”は、10年以上の長きに渡る彼女にとっての新たな<ゲーム>だった。はたして、彼女がたどり着く結末とは――。
2019年のテニスの一地方大会の決勝戦の様子を、13年前のそれぞれの出会いを回想しながら描く。
ピークを過ぎた二人の平凡な試合が、3人の過去と関係が明らかになるにつれて
目の離せない緊迫した試合へと変貌していく。
迫る緊張感を音楽総合演出のトレントレズナーが見事にやり切った。
ナインインチネールズ節バキバキですね。大好き♪
ゼンデイヤの色気も素晴らしかった。
デューンとは全く違った面を見せてくれましたね。
コンパクトにまとめられた『行ったり来たり系』の傑作です。
第2位 デューン 砂の惑星PART2
製作年: 2024年
製作国: アメリカ、カナダ
上映時間: 166分
監督: ドゥニ・ヴィルヌーヴ
キャスト: ティモシー・シャラメ、ゼンデイヤ、 レベッカ・ファーガソン、オースティン・バトラー
【あらすじ】
フランク・ハーバートの小説に基づくSF叙事詩の続編。希少な香料(スパイス)の産地である砂の惑星アラキス(通称デューン)。前作でハルコンネン家の陰謀によって父を殺されたアトレイデス家の跡継ぎ、ポールが、砂漠の民フレメンと行動を共にし、侵略者への反攻に転じていく姿を描く。
フランク・ハーバートの小説に基づくSF叙事詩の続編。
前作Part1の人物描写ムードから一転、とにかく物事が動く。
主要キャラが登場しては消えていく。
かつてない迫力とスケール感でSW、インターステラーを観た時の感情と同じ興奮。
ハンス・ジマーによる音楽が最高。
砂漠の民の文化や砂虫の”獣”低音がまるで4D。
熱量高まりすぎて本篇そっちのけで暴走しつくしたコラムをどうぞ。Dune愛は伝わると思います笑。
【関連コラム:【デューン 砂の惑星 PART2】を内容解説無しで魅力を伝えるよ※ネタバレあり】
https://community.discas.net/announcements/ppnwk2mpwnvmxbi9
第1位 ポップが最高に輝いた夜
製作年: 2024年
製作国: アメリカ
上映時間: 97分
監督: バオ・グエン
【あらすじ】
1985年1月のある夜、音楽界のスーパースターたちが集結して「ウィ・アー・ザ・ワールド」をレコーディング。歴史に残る夢のようなイベントの舞台裏に迫るドキュメンタリー。
【1秒たりとも目と耳を離せない世界を救った伝説の一夜】
いやー文句無しなドキュメンタリー。
今まで数多くこの出来事について語られるメディアあれどもここまで当時の生映像や文献を集め、
ライオネルリッチーはじめ当事者のインタビューを
交えながら伝説の夜を表した作品は無いのでは。
それだけ映画史においても
音楽史においても貴重過ぎる価値ある作品。
そんな奇跡の夜、45名もの欧米スーパースターが
ハリウッドのスタジオに集結できた作戦がすごい。
なによりパソコンがワープロ、通信手段がファクシミリ
音楽媒体がカセットテープ、携帯電話は一部の人しか持っていない時代に
アーティスト一人一人にデモテープと招待状を送りつけて
後は当日確約もなく相手の回答を待つのみ。
という状況で、本当にうまくミュージックアワードまでに
了承を取り付けてそのままスタジオまで移動させるだけでも奇跡に近い。
着いても期待していたアーティストは最後までこなかったり
(プリンスはサビパートを期待されていたが結局来なかったし、本編には語られていなかったがエディマーフィーも招待されていたそうだが自曲の収録を優先した)、途中で帰るアーティストも。
そんな強烈な個性の集まりを入口に
“エゴはここで捨てて入ってこい”
と殴り書きを貼り、うまく束ねたのは
名プロデューサークインシージョーンズとライオネルリッチー。
クインシーのメンバーへの士気を上げ続け、随所での方向性を修正させる業と
ライオネルの常時起こるトラブルや緊張感を潤滑油の様に緩和していく術が
上手くマッチさせてからこそ完成した曲なのだなと感じられる。
見惚れたよ。
これは是非映画館で観たい。
多分これを観た人も同感と思うので
声を上げたらきっと実現すると思う。
その時はカバンにありったけのティッシュとハンカチ
詰め込んで号泣&シンガロング覚悟で観に行くよ。
1月19日のサンダンス映画祭で
ワールドプレミア上映されてからわずか10日で
お茶の間に届けてくれたNetflix、
本当にありがとう🙏。
これを見れば世界はひとつになると思うんだ。
個人的に一番好きなパートはヒューイルイス&シンディローパー&キムカーンズ
の掛け合いパート、最高よね(そこからボブディランに繋がるのも最最高♪)
上半期の個人的文句なしNo.1の名作でした。
【関連コラム:【ポップが最高に輝いた夜 The Greatest Night in POP】
★★★★★ 4.7点
https://www.instagram.com/p/C20oc2MhpjT/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==
いかがだったでしょうか。
既に下半期はじまっていますが既に素晴らしい作品に続々出会っています。
年末の総括とランキングを整理するのが今から楽しみです。
読んでいただきありがとうございました!
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投稿を表示そぜさんの記事本当にわかりやすいです!
次の記事も楽しみにしています〜
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投稿を表示グランドシネマニスト、おめでとうございます!
量より質、ですか…
なんとも耳が痛い(笑)。
2位の『デューン 砂の惑星パート2』はボクもベストテンに入れてますね。砂漠を舞台にしているだけのことはあって、SWと被りますよね。
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投稿を表示グランドシネマニストおめでとうございます✨
第1位 ポップが最高に輝いた夜
リアルタイムで当時の模様を体感してましたので、ぜひ作品を見たいと思いました!
バンド・エイドに触発された形のウィ・アー・ザ・ワールド。
ベスト・ヒットUSAで観た事を思い出します。
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