まずはここから!初心者でも楽しめるオススメ韓国映画 -ラブストーリー・ドラマ編-
こんにちは!コラムニストのtakaeです🍿
前回のコラム『初心者でも楽しめるオススメ韓国映画-アクション編-』では警察が舞台となる2作品をご紹介しました。後編となる今回は、<ラブストーリー・ドラマ編>としてそれぞれタイプの異なる3作品をお届け。
切ないラブストーリーから人間ドラマまで、韓国映画初心者でも気軽に楽しめるオススメ作品をご紹介したいと思います。
『ビューティー・インサイド(2015)』
▪あらすじ
家具デザイナーのウジンは18歳の時以来、目覚めると必ず容姿がまったく別人になってしまう不思議な現象に取りつかれていた。そのことを知っているのは母親と親友のサンベクだけ。ある日、アンティーク家具店を訪れたウジンは、そこで働く女性イス(ハン・ヒョジュ)に一目惚れ。以来、初めての客のフリをして毎日店に通うウジン。そして、ついにイケメンの姿になった彼は思い切ってイスに告白、首尾よくデートに誘うことに成功する。姿が変わらないよう3日間徹夜して、イスとのロマンティックな時間を過ごすウジンだったが…。
▪見どころ・オススメポイント
目覚めるたびに年齢も性別もバラバラな別人の容姿になってしまう青年と、そんな彼を愛してしまったヒロインの恋の行方を描く異色のラブ・ストーリー。
なんとこの作品、主人公のウジンを123人もの俳優が演じているんです。梨泰院クラスでお馴染みのパク・ソジュンをはじめ、日本からも女優の上野樹里さんが参加。知っている顔が出てくるとそれだけで何だか嬉しいですよね。
“目覚めるたびに容姿が変わる”ということで必ず出てくるのが『人は見た目か中身か』問題。
自分の愛する人が毎日別の姿になっても変わらず好きでいられる?そして、今自分を愛してくれている人は自分の姿が毎日違っても変わらず愛してくれるだろうか。
要するに、自分は相手の何を愛するかということ。そして自分のアイデンティティはどこにあるのか。
きっと皆さんもこの作品を観ながら、もし自分なら...と考えずにいられなくなるはずです。
『今日会った女性に明日も来週も会うってことは、僕には奇跡みたいなことさ』
私たちが当たり前だと思っていることがウジンにとっては奇跡のようなもの。それを思うと今日という1日を、そして目の前にいる大切な人との時間をもっと大事にしなければ···そんな風にも思えてきます。果たしてウジンとイスの恋の行方は···?
“愛の本当の意味”を考えさせてくれる切ないファンタジーロマンス。是非チェックしてみてください。
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『8番目の男(2019)』
▪あらすじ
初めての国民参与裁判として全国民の注目が集まる中、8名の一般市民が陪審員に選ばれる。審議するのは証拠も証言も全て揃い、有罪が確実視されていた殺人事件だった。しかし、素朴な疑問と問題提起を繰り返す8番陪審員の青年ナム(パク・ヒョンシク)をはじめとする陪審員たちの突飛な行動により、裁判は予期せぬ方向に進んでいく…。
▪見どころ・オススメポイント
韓国で2008年に導入された陪審員制度「国民参与裁判」の最初のケースがモチーフになっている本作。陪審員に選ばれた一般市民も、彼らと共に裁判を進めることになる裁判官も、すべてが手探りの中で進行した裁判の行方をスリリングかつドラマティックに描いた法廷劇になっています。
劇中法廷で扱われる事件は、有罪がほぼ確実視されている殺人事件。予定調和の裁判、早く面倒から解放されたい陪審員、初めての国民参与裁判を無事に終わらせることだけを考えている裁判所···そこに、ひょんなことから8番目に陪審員に選ばれた青年が変化を起こします。
この作品がただの法廷劇で終わらないのは、主人公の青年ナムが先入観を捨て、まっさらな気持ちで事件を見直し、隠されていた真実が少しずつ明らかになるにつれて徐々に陪審員たちの気持ちが動いてひとつになるところ。1人の人間の人生を決めるとはこういうことなんだと、観ているこちらも思わず胸打たれます。
なぜ法はあるのか。それは、罪を犯した人を罰するためではなく、無罪の人を罰するのを防ぐため。冤罪を生み出さないため。
8番目の陪審員が起こした変化とは一体どんなものだったのか。そしてこの裁判の結末は…?
法廷劇や陪審員制度という比較的難しいテーマをテンポよく比較的ポップに描きつつ、1人の人間の人生を決めることの重みもしっかり描いた作品。コミカルさと重厚さを共に味わえる、笑って泣ける法廷劇。オススメです。
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『サムジンカンパニー1995(2020)』
▪あらすじ
1995年、グローバル化が意識され始めた韓国。サムジン電子で働く3人の女性社員イ・ジャヨン、チョン・ユナ、シム・ボラムは、それぞれに優秀な能力を持ちながらも高卒というだけで雑用ばかりを回され、実力を発揮する場を与えられずにいた。そんな中、会社がTOEIC600点以上で“代理”に昇進という方針を打ち出し、ジャヨンたちはステップアップを夢見て英語を懸命に学ぶ日々。ところがある日、自社工場から有害物質が川に流出している事実を知ってしまった3人。会社の不正を見過ごすことはできないと、力を合わせて真相究明に乗り出すのだったが…。
▪見どころ・オススメポイント
この作品、雑用ばかり押し付けられる高卒女性社員が仲間と共に会社の不正に立ち向かうという、いわば『ショムニ × エリン・ブロコビッチ』のようなストーリー。韓国で実際に起きた企業による汚水流出事件などの実話を基に描かれています。
主人公のジャヨン、ユナ、ボラム。実務能力は完璧ながら「高卒」というだけで制服を着せられ、掃除やコピー、お茶くみ、上司のタバコの買い出しなど雑用しかさせてもらえない。さらに、「妊娠したら実質クビ」という女性軽視も甚だしい上司の言動に序盤から思わずメラメラしてしまいます。
そんな中、会社の工場から汚染物質が川に流出しているのを目撃するジャヨン。ここから彼女たちの戦いが始まります。ただ、相手は大企業。真相を明るみにしようと奔走する彼女たちをあの手この手で妨害しますが、それでも彼女たちは決して諦めようとはせず、仲間と力を合わせて戦い続けます。1人の力では無理かもしれない。でも仲間と一緒なら戦える。そんな彼女たちの姿を見ていると思わず胸が熱くなり、全力で彼女たちを応援したくなってしまうのです。
彼女たちの行動原理は「会社への愛」。
会社を愛しているからこそ不正を正したい。この会社で働けて良かったと思えるような会社であって欲しい。そして、そんな会社で自分のやりたいことを思い切りやってみたい!そんな風に思えるほど自分の会社を愛していることや、働くことに喜びを感じる彼女たちが何だかすごく眩しくて、羨ましくなってしまいます。
とにかく胸熱で勧善懲悪的なストーリー。誰が敵で誰が味方なのかがすんなり分からないところも面白い!観終わった後の爽快感がたまらない「大逆転お仕事エンターテイメント」、是非チェックしてみてください!
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いかがでしたでしょうか?今回ご紹介した3作品、韓国映画が好きな方でもこれまであまり観たことのない方でも気軽に楽しめる作品ばかりだと思います。まずは好みのジャンルの作品から是非チェックしてみてくださいね🍿
コラムでは、オススメの韓国映画のほか新作映画についても紹介しています。これからも様々な作品の見どころをお届けしていきたいと思いますのでどうぞお楽しみに!
【過去のコラム】
・大迫力!!韓国ディザスター映画オススメ4選<前編> / <後編>
・親と子の<心の距離>を描く衝撃作!ヒュー・ジャックマン主演『The Son/息子』
・まずはここから!初心者でも楽しめるオススメ韓国映画<アクション編>
最後までお読みいただきありがとうございました。
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投稿を表示たかえさーん✨「8番目の男」鑑賞しましたー!!私好みのストーリーで面白かったです✨あきらかに有罪がほぼ決定している事件がパク・ヒョンシクくん演じる8番目の陪審員によって少しずつ無罪の可能性が出てくるところや他の陪審員たちの心も変えていってしまうところがすごく良かった!重い内容なのに裁判長がハンマーで血を流すところはコメディっぽくて笑っちゃいました。裁判ものはやっぱり裁判長の判決宣告の瞬間は毎回ドキドキしますね💦あそこで泣いちゃいました😢ヒョンシクくんも良かったけれど、裁判長役のムン・ソリさんの演技が魅力的でした☺️✨今度は「サムジンカンパニー」も観てみますねー✩.*˚長くなってすみません!
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投稿を表示うわぁどれも面白そうです✨「ビューティー・インサイド」は以前コメントしてしまったので…「8番目の男」タイトルは聞いたことありましたが、裁判ものはめっちゃ興味ありますし、内容を読ませてもらってこういうストーリーすごく好きです!「サムジンカンパニー」も実話が基になっているという事でそれもまた好きな分類のストーリーです。この連休中に観たい映画がないので、今回紹介してくれた作品を観てみようと思います。いつも丁寧でわかりやすい文章ありがとうございます☺️✨
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