ワーナーブラザーズと北野武監督。
お題の「ワーナーブラザーズ」と聞いて・・・
確か北野武監督のアウトレイジシリーズと龍三と7人の子分はワーナーブラザーズの配給ではと思い
調べてみたら。その4作品はやはり「ワーナーブラザーズ」配給でした!
あらためてアウトレイジシリーズ、龍三と7人の子分たちについて
紹介をします。
アウトレイジ(2010)
映画館で観た初見の感想は「無駄のないアスリート的な映画」
無駄を省き、感情移入するような生い立ちや家族設定など皆無。
いわいる「やくざ」の顔芸的な大げさな演技もなく、これまでの北野映画にないセリフの多さが特徴
アート系バイオレンス作品からエンターテイメントに振り切った作品。
配役も意表を突き、踊る大捜査線の温和な神田所長役の北村総一朗が関東最大の暴力団山王会組長。青春ドラマの大スターもさわやかな紳士服のコナカな三浦友和が山王会の若頭で悪人になっていた。
単なるやくざ映画ではなく「やくざ社会」をフィルターに透した現代社会の人間関係を表現している。
アウトレイジビヨンド(2012)
アウトレイジから約2年半、前回以上にキャスティングが更にパワーアップする。
アウトレイジは当初、続編は考えてはいなかった。しかし監督のノートには映画制作のアイデアがあり、それをつないでストーリーにし、アウトレイジの続編を撮ることになった。。アウトレイジは興行的にも人気があったが演じる俳優にも多大な影響を与えた。
なかでも俳優、高橋克典は北野監督に作品(アウトレイジビヨンド)へ出たいと「直訴」する。すると監督は「セリフのある登場人物はいない」と伝えると「(セリフ)がなくてもぜひ‼」とのことで無言のヒットマン城というキャラクターが生まれた。
本編では無言だったためか、アウトレイジビヨンドのメイキングではナレーションを担当する。
映画『アウトレイジ ビヨンド』予告編【HD】 2012年10月6日公開
アウトレイジ最終章(2017)
最終章では様々な関係が入り乱れているのでここで整理をします!
花菱組✖国際的フィクサー 仁義なき抗争🔫
主人公 大友(ビートたけし)
前作ビヨンドでは衝撃的なラストとなり、国内にいられず張会長の故郷韓国へ。その韓国であるいざこざが。。。
花菱会
巨大暴力団組織。
花菱会会長 野村 和夫(大杉連)
先代の布施会長の娘婿にあたる。元は証券会社に勤務していた。下積みもなく会長になったこと、組の運営について不満のある若頭西野との粗利は合わない。
花菱会若頭 西野 一雄(西田敏行)
現会長に対して不満しかない。武闘派とも思える言動もあるが実は冷静沈着で物事の見ている。
花菱会若頭補佐 中田 勝久(塩見三省)
西野若頭の弟分で信頼関係が強い。その関係性に目を付けた野村会長が西野をつぶすため中田を利用するが・・。
花菱会野村会長付若頭補佐 森島(岸部一徳)
野村会長の側近で西野へ反感ある態度をしめす。一徳さんのキャラも相まって何を考えているかわからない謎な存在。
木村組組長 吉岡( 池内博之)
前作ビヨンドで山王会のヒットマンに消された木村(中野英雄)の跡目につく。ほぼ配下とした東京山王会の監視役的な存在。
花菱会花田組組長( ピエール瀧)
韓国でデルヘル嬢を依頼したが思うようなプレイができず暴行する。しかしそのデリヘルを経営していたのは張グループだった。言い合いになりもめ事になったことで物語が始まる。花菱と張グループとの抗争について火種をつくた人物。
花田組舎弟( 原田泰造)
チンピラ風な雰囲気。張会長を狙いに行くも・・・
山王会
加藤会長時代は繁栄を築いた組織だったが、花菱組の配下になり屋敷もとられ弱体化した。
山王会会長 白山 広( 名高達男)
加藤会長、刺殺後に会長へ。かつての山王会でない現状に不服が見え隠れする。
山王会三代目若頭 五味 英二郎(光石研)
前作から組織を俯瞰し、様子見に徹底するも行動に出ない人間性を持つ。仁義より立ち回り。
元山王会組員 ※山崎( 四方堂亘)
先代の加藤会長の側近で、暴対の片岡に唆され木村を襲う。会長失脚後は堅気になり工場にて働く。けじめをつける相手。
※山崎という役は演じた 四方堂亘さんからXにて教えていただきました。 四方堂さんありがとうございました。
張グループ
張グループ会長 張大成(チャン・テソン) (金田時男)
前作では謎のベールに包まれていたが最終章では重要なキーパーソンになる。基本温厚だが花菱の中田が会長に詫びたが中田のある言葉に対して激怒する。
李(リー、グループ幹部) (白竜)
張会長の懐刀的な存在。復讐の手を貸すが暴走する大友を止めることができずにいるが・・
崔(チェ、グループ幹部)( 津田寛治)
張会長のボディーガードで側近。花菱組が会長を狙っていることを知ったが。。
市川(グループ幹部)(大森南朋)
大友に付き添うグループの武闘派。花菱組とのけじめもあり日本へ帰る大友に同行させてほしいと懇願する。
暴力団対策課・マル暴
警視庁捜査四課 繁田刑演( 松重豊)
大友が帰国した際に連行して取り調べを行うも、上の指示により大友は釈放される。上層部が張グループとの関係性に激怒し、警視庁に不満をより感じることになる。
警視庁捜査四課平山(刑事)(中村育二)
繁田刑事の上司にあたる。繁田の大友に対する追求をやめさせた。警視庁の上層部にたてつけない苦しい立場でもある。
アウトレイジ 最終章』公開記念!3分でわかる「アウトレイジ」シリーズダイジェスト
映画『アウトレイジ 最終章』特別映像(怒号39連発)【HD】2017年10月7日公開
龍三と七人の子分たち(2015年)
映画『龍三と七人の子分たち』予告編【HD】2015年4月25日公開
全員悪人(アウトレイジ)から全員高齢者(オールエルダリー)
北野監督17作目「やくざ映画」。しかしアウトレイジの世界線とは異なる。
当初は老いぼれたやくざの物語を主演「高倉健」で撮る予定だった。裏付ける事をTBSラジオ たまむすび(現:えんがわ)で弟子の玉袋筋太郎氏からこんな話が。。
北野監督の構想のなかで、高倉健とロバート・デ・ニーロを共演させるっつーんだよ。で、北野武とマーチン・スコセッシ共同脚本。南の島でリタイアしたマフィアのロバート・デ・ニーロがいて。リタイアしたヤクザの健さんがいると。それが2人がプールサイドで会って、昔を懐かしむ話っていう映画を撮るっていう話だったらしいんだけどなー!見たかったなー! それは観たい!
今も昔もかっこいい!! 出演者まとめ。
- 龍三親分 (藤竜也)・・・ダンディ俳優といえば藤竜也。大島渚監督「愛のコリーダ」が強烈な印象を与える。最近ではそれいけ!ゲートボールさくら組、高野豆腐店の春などに出演する。
- 若頭のマサ( 近藤正臣)・・・「近藤~です。」独特の言い回しで片岡鶴太郎、小堺一機がものまねをした。テレビドラマ「柔道一直線」のライバル役で脚光を浴びる(ピアノを足で弾く)
- ※はばかりのモキチ( 中尾彬)・・・「志乃がね~」の口癖。コメンテーターなイメージ。首のねじねじがポイント。北野作品は「アキレスと亀」「アウトレイジビヨンド」に出演する。※はばかりは便所。
- 早撃ちのマック( 品川徹)テレビドラマの名バイプレーヤー。最近では大河ドラマ「鎌倉殿の13人」源頼政役にて出演する。医師のイメージが強い俳優
- ステッキのイチゾウ( 樋浦勉)…」北野監督の「座頭市」にて飲み屋の雇われ高齢者役で出演。声優も行いブルースウィリスの吹き替えは有名。
- 五寸釘のヒデ( 伊藤幸純)・・・「キッズリターン」の眼鏡をかけた教師役(屋上から人形をつるされたモデル教師)で出演している。
- カミソリのタカ( 吉澤健)唐十郎主催の状況劇場に参加後は映画の世界へ。「658km、陽子の旅」木下登 役で出演している。
- 神風のヤス( 小野寺昭)大ヒットドラマ「太陽にほえろ」の島公之刑事 「殿下」として有名。
一龍会の天敵!京浜連合
京浜連合のボス西(安田顕)ヤスケンさん。『水曜どうでしょう』での牛乳リバース事件、「onちゃん」などで有名。映画「俳優 亀岡拓次」の主演。
京浜連合 北条(矢島健一)北野作品の名バイプレーヤー。今作では龍三たち高齢者へ浄水器や布団の押し売りをする連合メンバー。最新作「首」へ出演する。
京浜連合 徳永( 下條アトム)父は寅さんの三代目おいちゃん役の下條正巳。独特なナレーションのテレビ番組「世界ウルルン滞在記」で人気に(森本レオ・田口トモロヲ等と双璧)役名の徳永は監督の親友B&Bの島田洋七の本名。
京浜連合 佐々木( 川口力哉)元プロボクサー、ホリプロ所属。いかつい金属バットをもった武闘派のメンバー役。
その他キャスト
龍三の息子龍平( 勝村政信)
キャバクラのママ・西の女( 萬田久子)
村上刑事( ビートたけし)
映画『龍三と七人の子分たち』公式サイトはこちらです。