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趣味は洋画
2023/08/18 13:00

懐かしき1970年代の映画「アメリカ編」

往年の名画を再見すると、当時の自分のおかれた状況や、周囲の様々な環境をも想起させてくれる。

「映画」とは不思議な魔力をもったアイテムだと思う。

前回の「1960年代」に続き、今回は「1970年代」のアメリカ映画の名作を振り返り、その余韻に浸りたい。

 

「ゴッドファーザー」(1972年) 監督:フランシス・フォード・コッポラ

 

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血の結束を誓った巨大なイタリアン・マフィアの内幕を描いたマリオ・プーゾのベストセラーの映画化。映像や音楽の美しさに加え、マーロン・ブランドの鬼気迫る演技が印象深い。

一代でイタリア系犯罪組織の‘ドン’となったヴィトー・コルレオーネ。彼には短気ですぐ感情的になる長男ソニー、小心者の次男フレッド、温和な三男のマイケルがいた。ヴィトーはマイケルを後継者にしたかったが、マイケルは堅気になるつもりだった。そんな折、ヴィトーが敵対組織の者に襲撃されるという事件が起こる。

 

アル・パチーノロバート・デュヴァルジェームス・カーンダイアン・キートンタリア・シャイアら豪華キャスト出演。後年、PARTⅡ(74年)、PARTⅢ(90年)が製作された。

 

 

「ダーティ・ハリー」(1971年) 監督:ドン・シーゲル

 

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クリント・イーストウッドの人気を不動のものとしたアクション映画。西部劇のヒーローをそのまま都会に移したような刑事ハリー・キャラハンの活躍を描く。ハリーの無表情で冷やかな性格付けは、反権力の主人公として多くの観客の支持を得た。特に、走るスクールバスの上に橋の上から飛び降り、殺人犯と闘うクライマックスは有名な名場面だ。シリーズ化され、全5作が作られた。

 

 

「ロッキー」(1976年) 監督:ジョン・G・アヴィルドセン

 

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シルヴェスター・スタローンが脚本・主演をこなし、一躍スターとなった出世作。

30歳のロッキー・バルボアは、4回戦ボクシングで日銭を稼ぐケチな賞金稼ぎだ。ある日、そんな彼に思わぬチャンスが転がり込む。世界ヘビー級チャンピオンであるアポロの対戦相手が負傷したため、無名のロッキーが選ばれるが...。

本作はアカデミー賞・作品賞を受賞し、映画と同様に、スタローン自身もアメリカン・ドリームを実現させたのである。

 

 

「スター・ウォーズ」(1977年) 監督:ジョージ・ルーカス

 

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宇宙を舞台にした正義のための戦いという、まったく新しい設定で熱狂的な人気を得、SF映画に革命をもたらした名作。

はるか銀河系の果てでは、独裁的な帝国軍に反旗を翻した共和国軍が絶望的な戦いを繰り広げていた。共和国軍の敗色が濃い中、レイア姫より密命を受けたロボットのR2-D2、及び、C-3POは、辺境の惑星に住むジェダイの騎士ベン・ケノービ(オビ=ワン)に救いを求めるが...。

本作は後に「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」に改題され、多数の続編や三部作が作られた。今も多くの熱狂的なファンに支えられている。

現実の憂いを忘れ、希望を与えてくれる展開に、大衆は魅了され、歓喜し、興奮したのである。

 

 

「ディア・ハンター」(1978年) 監督:マイケル・チミノ

 

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ベトナム戦争の狂気をリアルに描いた反戦映画。

1968年、ペンシルベニアの小さな町から、3人の若者が徴兵されて、狂乱のベトナム戦線へ旅立った。マイケル(ロバート・デ・ニーロ)、ニック(クリストファー・ウォーケン)、スティーヴン(ジョン・サヴェージ)の3人は、70年に地獄の戦場で再会したが、北側の激しい攻撃に遭い、捕虜となってしまう。彼らを待ち受けていたのは、ベトコンが金を賭けて興じるロシアン・ルーレットであった。

本作は内外で大きな非難を浴び続けながらも、第51回アカデミー賞・作品賞を受賞した。

上述の3人のほか、メリル・ストリープジョン・カザールの好演も素晴らしかった。

 

 

「アニー・ホール」(1977年) 監督:ウディ・アレン

 

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ハリウッドとは一線を画したニューヨーク派の代表格、ウディ・アレンが世に頭角を現した作品。

ニューヨークのナイトクラブで活躍する漫談師アルヴィーは、テニスクラブで歌手志望のアニーと知合い、間もなく一緒に暮らし始める。最初は快適だった同棲生活も、次第に互いの短所ばかりが目につくようになるが...。

コメディでありながらラブストーリーで、男女の恋とすれちがいを洒落たセンスで描いている。

第50回アカデミー賞で作品賞を受賞しているほか、ダイアン・キートンが主演女優賞を受賞している。後に大スターとなる俳優が多数出演している点にも注目。

 

 

「JAWS ジョーズ」(1975年) 監督:スティーヴン・スピルバーグ

 

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巨大な人食いザメと闘う人間たちのスリリングな攻防を描いた海洋冒険活劇の傑作。

当時28歳の気鋭の新人スピルバーグ監督が手掛けた、モンスター・パニック映画の最高峰でもある。

小さな海水浴場アミティに巨大な人食いザメが出現し、若い女性が襲われる。警察署長のブロディ(ロイ・シェイダー)は海岸を遊泳禁止にしようとするが、稼ぎ時を控えた市長(マーレイ・ハミルトン)は猛反対する。不安を抱えるブロディの目の前で、新たな犠牲者が出た。サメ退治のプロの漁師クイント(ロバート・ショー)が名乗りを上げ、ブロディは海洋学者のフーパー(リチャード・ドレイファス)にも助力を求める。

ジョン・ウィリアムスのシンプルかつ重厚なテーマ曲が、スリルを倍加させている。

 

次は、懐かしき1970年代の映画「ヨーロッパ編」を振り返ってみたい。

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