cine-ma
2023/06/22 09:45
2023年に観た映画(21) 「マルサの女」
№21
日付:2023/6/3
タイトル:マルサの女
監督・脚本:伊丹十三
劇場名:シネプレックス平塚 screen3
パンフレット:あり・中古(¥400)
評価:6
「午前十時の映画祭13」で観賞。
伊丹監督が「タンポポ」に続いて放った脚本・監督作第3弾。振り返ってみると、「お葬式」以降亡くなるまでの間、結構コンスタントに作品を撮り続けていらした。
あの印象的なサックスの音色と共に始まる、伊丹流“元祖”お仕事映画と言っても良い本作。港区民の納税状況に目を光らせる税務署調査官、板倉亮子(宮本信子)が、たまたま目を付けたラブホテル(目の付け方がまたスゴイ)の納税状況。山崎務演じる親玉権藤の鉄壁の防御に一度は敗れ去った板倉だったが・・・
調査官時代の目の光らせ方も査察部に異動後の捜査振りも、当時の伊丹監督の徹底したリサーチが伺えるし、今観ても十分な見応え。相変わらずエロイし、伊丹監督の“娯楽映画力”とでも言うべき才が遺憾なく発揮されていた。あー、続編も劇場で観たい!
ちなみに、私のような納税をガラス張りにされているサラリーマンからしてみると、板倉女史のお仕事振りは唯々痛快でしかありませんでした。
「お葬式」観賞後、メルカリで購入したパンフレット(伊丹作品5冊セットで¥1,500)
みゆき座の刻印と、表紙の裏に前売り半券が張り付けてあった。状態は良
・解説
・キャストについて
・『のってる!』 荻昌弘(映画評論家)
・マルサとは・・・・・ 伊丹十三
・“私憤”の傑作 山藤章二(イラストレーター)
・「マルサの女」は宗教映画である 岸田秀(和光大学教授・精神分析)
・脱税者を育てる日本の税制 木場康治(月刊「バンガード」編集主幹)
寄稿文以外はほぼほぼ伊丹監督語録といった感じの興味深い内容ばかりだった
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投稿を表示こんにちは。
パンフレットの他に「 お葬式日記 」に続いてのメイキング本「 マルサの女日記 」を出しておられますし、メイキングのDVD「 『 マルサの女 』をマルサする 」も作りました.
( メイキングの監督は『 マルサの女 2 ] も合わせて周防正行氏 )
個人の独立プロでこれだけのメディア宣伝戦略大したものです。
ほぼ1年に1作の制作、資金調達も自分で、10本の監督作のうちたしか『 静かな生活 』以外黒字で亡くなった際10億円あったとか聞いたことがあります。
おススメは伊丹十三の多才ぶりを紹介したDVD「 13の顔を持つ男 」で、愛媛県松山市にある伊丹十三記念館のオンラインショップで買うことができます。
ちなみに一六タルトは召し上がったことありますか ?
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