2023年に観た映画(11) 「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」
№11
日付:2023/3/30
タイトル:ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー
監督・脚本:阪元裕吾
劇場名:小田原コロナシネマワールド SCREEN9
パンフレット:あり(¥1,000)
評価:5.5点
観に行って良かった?:期待は下回るも観に行って良かった
少年ジャンプの人気漫画の基本形は、主人公がボスキャラを倒すと、必ずそいつを上回る新たな強敵が出現する。主人公の戦いに終わりなしですが、描く方は大変だろうな。
「意識するのはハリウッドではなく、週刊少年ジャンプ」と語っていた阪元監督が、一昨年に放った傑作B級アクション・ムービー。続編の公開を心待ちにしていました。
娯楽映画の世界において、古くは「007」しかり「スーパーマン」しかり「アイアンマン」しかり、第2作目といえば同業や同じ境遇の強敵がライバルとして現れるのが常なのですが、そういう対決に観客も一度はワクワクさせられる。本作でも今度はどんな手強い相手が2人の前に立ちはだかるのかと思いきや、オープニングでいきなり拍子抜け気味となりました。
ちさと(髙石あかり)とまひろ(伊澤彩織)の日常の描写は少々あざとさが増し気味に思え、アクションも前作の三元雅芸さん演じた渡部が最強過ぎて、ヒリヒリ感がかなり見劣りする。高卒の少女2人がプロの殺し屋稼業というお話だけにディテールは大事にしてもらいたいのだけれど、衆目の中で暴れたり捕縛した相手に逃げられたりといったシーンが安易に映る。「裏で警察とも繋がっているから大丈夫」で何でも済ましていたら、この手の作品に必要な凄みは生まれやしない。
前作以上の暴れっぷりを期待した本作でしたが、そもそもこの2人が胸を貸すような相手では、前作を超えるなど望むべくもない。あーもう、なんで?どーして?
着ぐるみバトルは新鮮で笑えた
<CONTENTS>
・ストーリー
・イントロダクション
・阪元監督インタビュー
・高石あかりインタビュー
・伊澤彩織インタビュー
・丞威インタビュー
・濱田龍臣インタビュー
・キャスト
・#ベビ絵大募集選出作品
・オープニング楽曲、主題歌紹介