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Stella
2025/01/11 09:35

「死刑台のエレベーター」と、マイルス・デイビスのサントラ盤

◆「死刑台のエレベーター(Ascenseur pour l’echafaud) 」(1957)

  ノエル・カレフの推理小説を、製作当時25歳だったルイ・マルが監督した傑作サスペンス。パリの土地開発会社の重役ジュリアンは、その会社の社長夫人フロランスと不倫関係にあった。情事の果て、2人は社長を自殺に見せかけて殺す完全犯罪を計画し、実行に移すが、犯行直後、会社のエレベーターが停電で止まり、ジュリアンが閉じ込められてしまう……。出演はジャンヌ・モロー、モーリス・ロネ、リノ・バンチュラ。音楽はトランぺッターのマイルス・デイビス

(c) 1958 Nouvelles Editions de Films
(c) 1958 Nouvelles Editions de Films

◆サントラ盤の演奏曲

 

❤ もう、他にない。

 フランス映画で、アメリカのジャズの曲をとりいれた時期があったのかと思う。映画をみて即興で演奏したのは、トランぺッターのマイルス・デイビス。

 このサントラのパッケージは、自分にとって永久保存の価値がある。とにかく、このアンニュイなジャンル・モローの表情は最高。(文字色が違うのは、少し気になるが・・)

 サントラ版では、エレベーターにとじ込まれる、フロランスがシャンゼリゼ通りでジュリアンを探す、盗まれた車が走る、モーテルでの軽いパーティ・・等の緩急のある演奏がされる。最後にモーテルの写真屋で2人が写っている写真を刑事に見せられるシーンは、クライマックスとしても鮮やかな色合いのあるところで、リノ・バンチュラの存在も活きる。

 (その他、「危険な関係」もジャンヌ・モローが出演し、ジャズが使われているが、一緒に紹介するのはあえてしない方が良いと思う。)

筆者がサントラCDを撮影
(c) 1958 Nouvelles Editions de Films

◆マイルスデイビスが登場する映画(チェット・ベイカーの伝記映画)

 「ブルーに生まれついて(Born to be blue)」(2015)

  イーサン・ホークが伝説のトランペット奏者チェット・ベイカーを演じて高い評価を受けた感動の音楽伝記ドラマ。50年代のジャズ・シーンで一世を風靡するも、麻薬でどん底へと転落したチェットが、愛する女性に支えられて再起を目指す苦闘の日々を見つめる。共演はカーメン・イジョゴ。監督はロバート・バドロー。

 最近観た映画だが、白人のチェット・ベイカーが、NYのバードランドで演奏をしたいと願っていたが、人気で大御所のマイルス・デイビスにダメだしされる。チェットは、歌は上手ではないが、けだるく歌うのが人気だった。そんな彼の代表曲がちりばめられたサントラ盤があるので、ご紹介する。

 “My Funny Valentine”の曲の氏の歌と演奏は、聞きものである。

(C)2015 BTB Blue Productions Ltd and BTBB Productions SPV Limited.ALL RIGHTS RESERVED.
(C)2015 BTB Blue Productions Ltd and BTBB Productions SPV Limited.ALL RIGHTS RESERVED.
サントラ盤
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2 件の返信 (新着順)
かずし
2025/01/11 10:32

年末に再鑑賞しましたが、やはり素晴らしいですね。笑顔が皆無といったジャンヌモローの演技と心の声が見事でした。全編を彩るマイルスデイビスのジャズトランペット🎺も映画にマッチしてましたね。


Stella
2025/01/11 10:38

静かに、華やかさがありますね。好き嫌いは別れると思いますが、ジャンヌ・モローも奥深いです。

Black Cherry
2025/01/11 09:45

ジャンヌ・モローのジャケ写真素敵ですね✨
「ブルーに生まれついて」はスゴく好きな作品です イーサン・ホークが「マイ・ファニー・バレンタイン」歌うシーンなど、しみじみと良いですね🥰


Stella
2025/01/11 09:49

好きな作品だったのですね。
ちょっと、破滅的な人生を送ってしまい、残念ですが・・。イーサン・ホークは、チェット・ベーカーに似ているので、はまっていた作品かと思いますね。