「死刑台のエレベーター」と、マイルス・デイビスのサントラ盤
◆「死刑台のエレベーター(Ascenseur pour l’echafaud) 」(1957)
ノエル・カレフの推理小説を、製作当時25歳だったルイ・マルが監督した傑作サスペンス。パリの土地開発会社の重役ジュリアンは、その会社の社長夫人フロランスと不倫関係にあった。情事の果て、2人は社長を自殺に見せかけて殺す完全犯罪を計画し、実行に移すが、犯行直後、会社のエレベーターが停電で止まり、ジュリアンが閉じ込められてしまう……。出演はジャンヌ・モロー、モーリス・ロネ、リノ・バンチュラ。音楽はトランぺッターのマイルス・デイビス。
◆サントラ盤の演奏曲
❤ もう、他にない。
フランス映画で、アメリカのジャズの曲をとりいれた時期があったのかと思う。映画をみて即興で演奏したのは、トランぺッターのマイルス・デイビス。
このサントラのパッケージは、自分にとって永久保存の価値がある。とにかく、このアンニュイなジャンル・モローの表情は最高。(文字色が違うのは、少し気になるが・・)
サントラ版では、エレベーターにとじ込まれる、フロランスがシャンゼリゼ通りでジュリアンを探す、盗まれた車が走る、モーテルでの軽いパーティ・・等の緩急のある演奏がされる。最後にモーテルの写真屋で2人が写っている写真を刑事に見せられるシーンは、クライマックスとしても鮮やかな色合いのあるところで、リノ・バンチュラの存在も活きる。
(その他、「危険な関係」もジャンヌ・モローが出演し、ジャズが使われているが、一緒に紹介するのはあえてしない方が良いと思う。)
◆マイルスデイビスが登場する映画(チェット・ベイカーの伝記映画)
「ブルーに生まれついて(Born to be blue)」(2015)
イーサン・ホークが伝説のトランペット奏者チェット・ベイカーを演じて高い評価を受けた感動の音楽伝記ドラマ。50年代のジャズ・シーンで一世を風靡するも、麻薬でどん底へと転落したチェットが、愛する女性に支えられて再起を目指す苦闘の日々を見つめる。共演はカーメン・イジョゴ。監督はロバート・バドロー。
最近観た映画だが、白人のチェット・ベイカーが、NYのバードランドで演奏をしたいと願っていたが、人気で大御所のマイルス・デイビスにダメだしされる。チェットは、歌は上手ではないが、けだるく歌うのが人気だった。そんな彼の代表曲がちりばめられたサントラ盤があるので、ご紹介する。
“My Funny Valentine”の曲の氏の歌と演奏は、聞きものである。
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投稿を表示年末に再鑑賞しましたが、やはり素晴らしいですね。笑顔が皆無といったジャンヌモローの演技と心の声が見事でした。全編を彩るマイルスデイビスのジャズトランペット🎺も映画にマッチしてましたね。
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投稿を表示ジャンヌ・モローのジャケ写真素敵ですね✨
「ブルーに生まれついて」はスゴく好きな作品です イーサン・ホークが「マイ・ファニー・バレンタイン」歌うシーンなど、しみじみと良いですね🥰
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