ヴェトナム戦争終結50年
この4月30日でヴェトナム戦争終結50年。
20世紀の世界の大事件で、いろんな国の映画でも題材になりました。
アメリカ映画だけでも『 プラトーン 』『 7月4日に生まれて 』『 地獄の黙示録 』『 ディア・ハンター 』『 フルメタル・ジャケット 』『 ランボー 』『 フォレスト・ガンプ 』『 グッドモーニング・ベトナム 』など有名作品がありますが、それほど有名ではない作品を5本ご紹介します。
『 ソルジャー・ボーイ 』(1972)

監督 リチャード・コンプトン 出演 ジョー・ドン・ベイカー ポール・コスロ 他
1972年公開 まだ戦争中で、当時のヴェトナムからの帰還兵のすさんだ気持ちがよくでています。
ロキュータス名義でのレビューは こちら

『 ローリング・サンダー 』(1977)

監督 ジョン・フリン 出演 ウィリアム・ディベイン トミー・リー・ジョーンズ
これもヴェトナム帰還兵もののアクション映画。
脚本は『 タクシー・ドライバー 』『 レイジング・ブル 』のポール・シュレイダー
若きトミー・リー・ジョーンズの今CMでおなじみのお茶目なイメージと違う不気味な感じの姿が印象的。
ロキュータス名義でのレビューは こちら

『 アメリカの森 レニーとの約束 』(2005 )

監督 ガブリエル・サヴェージ・ドクターマン
ダニー・グローバー デヴィッド・ストラザーン
戦場体験のPTSDから反射的に人を殺してしまいそうで人里離れた森で暮らすヴェトナム帰還兵。 かつての戦友が自分の娘を連れてきた話。
戦争のトラウマ 心が痛い。
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『 ウィンター・ソルジャー 』(1972)

「 戦争に反対するベトナム帰還兵の会」が行った、当時まだ戦時中だったベトナム戦争での米軍による戦争犯罪や残虐行為を公開の場で証言する模様を描いたドキュメンタリー。
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『 ハーツ・アンド・マインズ 』(1974)

監督 ピーター・ディヴィス
アカデミー長編ドキュメンタリー映画賞受賞作
ヴェトナム戦争を知るための映画5本を選ぶとしたら欠かせない作品と思います。
レビューにも書きましたが、タイムカプセルのようでもあり、現在までいたるアメリカの戦争を考える上で必見の作品です。
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あれから50年。 その影響は今も続いています。
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投稿を表示さっちゃん、リプライが遅くなってすみません。
コメントありがとうございます。
いそがしいというよりは、単に時間の使い方がヘタなのですが、ここのところ映画も観てないですし、レビュー、コラムもできていません。
あと10日ほどはおそらくそういう状態です。 そうしたら、がんばって書こうと思っています。
そうですね。 僕らの世代はヴェトナム戦争の本や映画にふれて、少なからず影響を受けてますね。
ただアメリカは9.11以降はアフガンやイラクの方がトラウマになり、リアルな厭戦とエア好戦的な部分がごちゃごちゃして、ヴェトナム戦争のころのようなストレートな反戦ムードは影が薄いですね。 ヴェトナム世代も70歳代80歳代ですからね。
日本には開高健、沢田教一や岡村昭彦らからの戦争報道とべ平連などの歴史があるのですが、若い人は知らないでしょうね。 先の大戦の世代と違って、昭和30年代生まれは自分を含めあまり熱心じゃないから、下の世代まであまり続いてないように思います。
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投稿を表示こちらでは久しぶりになりますね。
ヴェトナム戦争はアメリカとアメリカ人にとって傷として記憶された出来事だと思っています。私自身は大国アメリカが身勝手な理屈で独立を望んでいた小国を侵略した戦争だと認識していますが、戦場へ無理矢理、連れてこられた兵士をただ、悪の手先と断じることもできません。
能天気な娯楽作品はともかく、当事者としてヴェトナム戦争をどのように描いたかは個々の作品によって異なるでしょうね。中には『グリーンベレー』のように制作者が正義の戦争という認識で作った映画もあって、あれは逆に痛々しいです。
直接、戦争を描いたのではない『ノーカントリー』にも随所にヴェトナムの影が見られますし、1975年以降に作られた映画にもアメリカ人の受けた敗北感や罪の意識、そういった諸々のものが透けて見えると思います。
戦争終結から50年というのは一つの節目なので、戦場へ向かう軍用機や兵士の中継地点だった日本の、あの戦争における立ち位置というのを改めて考えてみてもいいのではないでしょうか。