2024年に観た映画(38) 「ぼくが生きてる、ふたつの世界」
2024年に観た映画(38) 「ぼくが生きてる、ふたつの世界」「そこのみにて光輝く」以来となる呉美保監督作品。コーダとして育つ五十嵐大(吉沢亮)の成長を具に描いた本作。耳が聴こえない両親が子供を育てる大変さと、耳が聴こえない両親を持つ子供の大変さの双方を描きながら、大の自我の芽生えと共に徐々に大の目線で物語が進んでゆきます。大が成長と共に直面する“他所の家”と
ふたつの世界を丁寧に描く『ぼくが生きてる、ふたつの世界』
ふたつの世界を丁寧に描く『ぼくが生きてる、ふたつの世界』耳の聞こえない両親のもとで育ち、幼いころから”通訳”をしてきた青年の物語。吉沢亮が”聞こえる世界”と”聞こえない世界”の橋渡し役を務めながら、徐々に自分の生きる世界を拡げていきます。自伝エッセイを基にしているために、展開する物語はリアリティがあります。呉美保監督、長編作品としてはちょっと久しぶりな作