戦後、こころの焼け野原に神を想った作家。 その3
戦後、こころの焼け野原に神を想った作家。 その3問い その1 形あるもの。 物質や肉体、文字や表現が存在するのは、見たり触ったりできてわかりやすい。 では形がないもの、 人間が内面に持つ考えや感情、概念や印象、自分と他者の間の習慣、制度や関係など、見たり触ったりできないものは、存在しないのか。 問い その2 涙を流している人がいる。 では、そ
戦後、こころの焼け野原に神を想った作家。 その2
戦後、こころの焼け野原に神を想った作家。 その2僕は哲学も宗教もきちんと学んだことはありません。小説とか映画で宗教的な命題に接すると、その都度、雑学とさえ言えない断片的な知識を寄せ集めごちゃまぜにして、とりとめもなく我流で考えて過ごしてきただけ。 宗教で疑問に思うこと。悪いことをした人間が不幸な結果に終わった時、「 天罰 」「 因果応報 」と思
戦後、こころの焼け野原に神を想った作家。 その1
戦後、こころの焼け野原に神を想った作家。 その12023年3月27日 遠藤周作生誕100年となりました。 遠藤周作は22歳の時、終戦を迎えました。同世代、いわゆる戦中派の青年の多くがそうであるように、松本清張、司馬遼太郎らは出征し軍隊生活を経験してますが、遠藤周作は体が弱く肋膜炎のため召集が遅れ、入隊直前で終戦。まずその点で負い目を感じたことで