エミール・ゾラが原作の映画作品
エミール・ゾラが原作の映画作品◆エミール・ゾラが原作の作品 先般もお知らせした通り、「居酒屋(Gervaise)」(1956)を鑑賞して以来、エミール・ゾラの原作の映画化作品をおっかけている。 古くは、ジャン・ルノワール監督の、自分の奥さんを主役にしたトーキーの「女優ナナ」がある。今回は、主な作品をまとめてご紹介する。ただ、一番
「オフィサー・アンド・スパイ(J'accuse) 」 文豪ゾラの視点で!
「オフィサー・アンド・スパイ(J'accuse) 」 文豪ゾラの視点で!◆エミール・ゾラからドレフュス事件を知る 4年前から、フランス文学作品が映画化されているものを選んで鑑賞していた頃に、ルネ・クレマンの「居酒屋」(1956)を鑑賞し、原作のエミール・ゾラを知った。誰も助けることをしない結末・・なのだが刹那的に人生を描く自然主義とされる系統の様。マルセル・カルネの「嘆
ポランスキーの「戦場のピアニスト」とショパンの名曲
ポランスキーの「戦場のピアニスト」とショパンの名曲◆「戦場のピアニスト(The Pianist)」(2002) 第55回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールの栄冠に輝き、第75回アカデミー賞でも作品賞ほか7部門にノミネートされ、監督賞、主演男優賞など計3部門で受賞を果たした、ロマン・ポランスキー監督、エイドリアン・ブロディの主演の戦争ドラマ。第二次
弾む「I Love Paris」で始まるサスペンス ポランスキーの「フランティック」
弾む「I Love Paris」で始まるサスペンス ポランスキーの「フランティック」◆「フランティック(Frantic)」(1988) ロマン・ポランスキー監督のアメリカ映画で、ハリソン・フォード主演のサスペンス映画。制作後に監督の妻になったエマニュエル・セニエと、ベティ・バックリーが助演している。 リチャード・ウォーカー(ハリソン・フォード)と妻サンドラ(ベティ・バックレイ)
ポランスキーの文芸ロマン ナスターシャ・キンスキーの「テス」
ポランスキーの文芸ロマン ナスターシャ・キンスキーの「テス」◆ロマン・ポランスキーの映画作品 学生時代にポーランド映画として鑑賞したロマン・ポランスキー作品の多少の記憶はあるが、おそらく、初めて「テス」を鑑賞した際にナスターシャ・キンスキーの際立った美しさに魅了され、ポランスキー作品と同時に、ナスターシャ・キンスキー作品にも興味をもった。◆ナスターシャ・キン
アレキサンドル・デスプラのフランス映画を3つご紹介!
アレキサンドル・デスプラのフランス映画を3つご紹介!◆はじめに フランス映画だけでなく、米国等のメジャーな映画音楽を担当する、アレキサンドル・デスプラについては、長いクラシック音楽の経験からの曲想の特徴があると思うが、映画をみて、その人を感じる迄にはいたっていない。沢山の作品があるので、いろいろ鑑賞している時間はないが、いろいろと調べてみたいところ。
フランス映画と女たち特集から 「海賊のフィアンセ(La Fiancee du Pirate)」のご紹介
フランス映画と女たち特集から 「海賊のフィアンセ(La Fiancee du Pirate)」のご紹介◆はじめに 2023年にアテネ・フランセ文化センター、映画館Strangerで開催された特集上映「フランス映画と女たち」を、東京日仏学院で「フランス映画と女たち Part. 2」として、8/23 ~9/1の6日間、日本未公開作を含む5作品が上映された。同時開催のアヌーク・エーメの「モデル・ショップ」
これも“花の二重唱”が・・・「ぼくを探しに(Attila Marcel)」
これも“花の二重唱”が・・・「ぼくを探しに(Attila Marcel)」◆はじめに 前から知ってはいたフランス映画の一つではあるが、レンタルまでは進まなかった作品。改めて、「ママと娼婦」のベルナデット・ラフォンも出演しているので、ちょっと観てみた。なんと、冒頭からレオ・ドリーブの「花の二重唱」がアカペラで歌われているではないか・・・と気づいたので、追加の一作品として、ご
ホフマン監督の「カルテット! 人生のオペラハウス(Quartet) 」
ホフマン監督の「カルテット! 人生のオペラハウス(Quartet) 」◆「カルテット! 人生のオペラハウス(Quartet) 」(2012) ダニエル・シュミット監督のドキュメンタリー映画『トスカの接吻』(1984年)を原案としたロナルド・ハーウッドの舞台『想い出のカルテット 〜もう一度唄わせて〜』が原作であり、ハーウッド自身が脚色し、ダスティン・ホフマンが監督
ワーナーブラザース作品「15時17分、パリ行き」
ワーナーブラザース作品「15時17分、パリ行き」◆「15時17分、パリ行き(The 15:17 To Paris)」(2018) クリント・イーストウッド監督が、2015年にフランスの高速鉄道タリスで発生したイスラム過激派の銃乱射テロ事件で、犯人を勇敢に取り押さえて大惨事を阻止したアメリカ人青年3人(アンソニー・サドラー、アレク・スカラトス、スペ