「シャレード」とヘンリー・マンシーニ
「シャレード」とヘンリー・マンシーニ◆「シャレード(Charade)」(1963) 数々のミュージカルを手掛けてきたスタンリー・ドーネンの監督作で、その洒落たセンスを活かして作り上げた、パリを舞台にしたミステリー・コメディの傑作。オードリー・ヘプバーンとケイリー・グラントが主演する スキー場からパリの自宅へ戻ってきたレジーナ(ヘプバー
華麗なヘップバーンの「パリの恋人」
華麗なヘップバーンの「パリの恋人」◆はじめに ジャズ・ヴォーカルを勉強していたころには、多少、古いアメリカ映画をみていたので、このミュージカル映画「パリの恋人」は、舞台がパリでもあり、興味を持っていた作品の一つ。サントラ版のピンク一色のCDジャケットも素敵で、結構、ぎりぎりまでCDは手放さずにいた。 ダンスシーンという意味では、「雨
「クレイマー、クレイマー」(1979)とフレンチ・トースト
「クレイマー、クレイマー」(1979)とフレンチ・トースト◆「クレイマー、クレイマー(Kramer vs. Kramer)」(1979) 8年目にして妻の自立心から破局を迎えた結婚生活。残された夫は幼い息子の面倒を見るのだが……。離婚と養育権という、現代アメリカが避けて通れない社会問題をハートウォームな人情劇を通して描いた作品。ダスティン・ホフマン、
「アパートの鍵貸します(The Apartment)」(1960)
「アパートの鍵貸します(The Apartment)」(1960)●はじめに 高度成長をする古き良きアメリカ映画を代表する「アパートの鍵貸します 」は、わかりやすいビリー・ワイルダー監督の作品になる。●ストーリー 出世の足掛かりにと、上役の情事のためにせっせと自分のアパートを貸している会社員バド(ジャック・レモン)。だが、人事部長のシェルドレイクが連れ込んで来たエ
フランスを届けるロードムービー 「ボンジュール、アン(Bonjour Anne) 」(2016)
フランスを届けるロードムービー 「ボンジュール、アン(Bonjour Anne) 」(2016)★ Stellaより一言! フランス映画を中心にご紹介していますが、フランスやパリに因んだアメリカ映画や、食に関連する映画も、少しずつお届けしたいと思います。 ●はじめに 以前から知っていたタイトルではあるが、あまり興味をもってみようと思ってなかった作品。フランシス・フォード・コッポラの妻エレ
「幸せはシャンソニア劇場から(Faubourg 36) 」(2008)
「幸せはシャンソニア劇場から(Faubourg 36) 」(2008)■はじめに 音楽映画ということで、ちょっと地味ではあるが、シャンソンに関係する映画をご紹介する。ジャズ鑑賞時代には、アコーディオンが大好きだったので、映画館で視聴した作品。 ■映画の概要・関係者 「コーラス」のクリストフ・バラティエ監督が第二次大戦前夜の激動のパリを舞台に、不況で閉館に追
「天井桟敷の人々(Les enfants du paradis)」(1945)のガランス
「天井桟敷の人々(Les enfants du paradis)」(1945)のガランス●「天井桟敷の人々(Les enfants du paradis)」(1945) フランス映画の古典として知られる傑作群像劇。19世紀半ばのパリを舞台に、女芸人ガランスをめぐってさまざまな男たちが織りなす人間模様を、第1部「犯罪大通り」、第2部「白い男」の2部構成で描く。1840年代、劇場が立ち並
お気に入りのガーデンシネマ恵比寿
お気に入りのガーデンシネマ恵比寿●はじめに/”ガーデンシネマ恵比寿” 基本的に映画はレンタル派なので、映画館に行くことは少ないが、それでも、まれに、フランス映画の特集が開催されるので、東京日仏学院ホール、Bunkamurルシネマ、ヒューマントラストシネマ等に行く。場所が移る前は、天井の高いホワイエのあるルシネマには良くいき、絶やさ
8/9「ボレロ 永遠の旋律(Bolero)」公開に先立って
8/9「ボレロ 永遠の旋律(Bolero)」公開に先立ってすでに9/16の♪シネマ・フランセの次回のイベントをご案内しましたが、今回は、8月9日公開の「ボレロ 永遠の旋律(Bolero)」に先立って、女性監督のアンヌ・フォンテーヌの作品のご紹介を致します。また、一緒に語り合う予定の映画作品の一つとして、まだまだ話題作「テノール! 人生はハーモニー 」につ
映画音楽として 最も美しい歌曲の1つ オペラ「ラクメ」の「花の二重唱」を知る
映画音楽として 最も美しい歌曲の1つ オペラ「ラクメ」の「花の二重唱」を知るまだクラシックが詳しくない15年前頃に、映画音楽のオムニバスCDで知ったのは、フランスの作曲家のレオ・ドリーブ作曲の花の二重唱だった。当時はジャズ鑑賞に興じていたので、いささかテンポ感の違うクラシックのこの曲には違和感はあったが、純粋に美しい曲として受けいれた。 またフードアナリスト3級の課