【蔵出しレビュー】ロシア政府の本質を垣間見る実話ベースの潜水艦事故映画『潜水艦クルスクの生存者たち』
【蔵出しレビュー】ロシア政府の本質を垣間見る実話ベースの潜水艦事故映画『潜水艦クルスクの生存者たち』※今週末『潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断』が公開するので、近年書いた潜水艦映画のレビューをアップ!尚、レビューは公開当時書いたものを加工したものです。 ■潜水艦クルスクの生存者たち(c)2018 EUROPACORP《作品データ》2000年に起きたロシアの原子力潜水艦クルスクの沈没事故を『偽りなき
懐かしき1930年代の映画「ヨーロッパ編」
懐かしき1930年代の映画「ヨーロッパ編」今まで、1940年代、1950年代、1960年代、1970年代と、懐かしの名作を「アメリカ編」「ヨーロッパ編」「日本編」に分けて振り返ってきました。今回は更に遡り、1930年代の「ヨーロッパ映画」を懐古してみたいと思います。 「バルカン超特急」(1938年・イギリス) : アルフレッド・ヒッチコ
懐かしき1940年代の映画「ヨーロッパ編」
懐かしき1940年代の映画「ヨーロッパ編」前回まで、1950年代、1960年代、1970年の名作を「アメリカ編」、「ヨーロッパ編」、「日本編」に分けて振り返ってきた。今回は1940年代の、懐かしいヨーロッパ映画の名作を振り返ってみたい。 第三の男(1949年・イギリス):キャロル・リード監督 第二次世界大戦直後のウィーンを舞台に、アメリ
懐かしき1950年代の映画「ヨーロッパ編」
懐かしき1950年代の映画「ヨーロッパ編」1960年代、1970年代と振り返ってきて、今回は1950年代の名作を「ヨーロッパ編」として懐古してみたい。当時の作品をリアルタイムで観ていたわけではないが、深い感動に浸れる名画が多い。 「死刑台のエレベーター」(1957年・フランス) ルイ・マル監督 エレベーターに閉じこめられるというアクシデ
懐かしき1970年代の映画「ヨーロッパ編」
懐かしき1970年代の映画「ヨーロッパ編」往年の名画を再見すると、当時の自分のおかれた状況や、周囲の様々な環境をも想起させてくれる。「映画」とは不思議な魔力をもったアイテムだと思う。前回の「アメリカ編」に続き、今回は「1970年代」のヨーロッパ映画の名作を振り返り、その余韻に浸りたい。 「ひまわり」(1970年、イタリア・フランス・ソ連)
懐かしき1960年代の映画「ヨーロッパ編」
懐かしき1960年代の映画「ヨーロッパ編」懐かしき1960年代の映画「アメリカ編」に続き、今回は「ヨーロッパ編」です。 60年代当時、フランスでは衝撃的な作品が次々に登場した。 その象徴的な映画が、ジャン・リュック・ゴダールの「勝手にしやがれ」であり、フランソワ・トリュフォーの「突然炎のごとく」であろう。 伝統的な映画手法や撮影技