ハナ肇の「為五郎シリーズ」
ハナ肇の「為五郎シリーズ」ハナ肇、山田洋次のコンビは終焉を迎えたが、ハナを主演とした松竹作品は継続されている。それが「為五郎シリーズ」である。 「アッと驚く為五郎」は、ハナが「巨泉×前武ゲバゲバ90分」(69~71年)で発したフレーズで流行語にもなっているギャグである。元々は浪曲「清水次郎長伝」の節回しで、為五郎はその登場人
ハナ肇の「馬鹿シリーズ」
ハナ肇の「馬鹿シリーズ」レンタルはこちらクレージーキャッツによる東宝クレージー映画は非常に有名だと思うのだが、メンバー個々でも異なった映画会社で主演を務めているのである。植木等は東宝、谷啓は東映、犬塚弘は大映、そしてリーダーのハナ肇は松竹である。今回はハナ肇の主演映画から「馬鹿シリーズ」(64年)を取り上げてみたい。 55
新・ハレンチ学園
新・ハレンチ学園レンタルはこちら1年の正月に公開されたのがシリーズ4作目(最終作)の「新・ハレンチ学園」である。70年10月からはテレビドラマでの「ハレンチ学園」がスタートしており、低俗番組との非難も少なからずあったが東京12チャンネル(現・テレビ東京)としては記録的な高視聴率をマークしていた。 さて映画版では何が
ハレンチ学園(映画版)
ハレンチ学園(映画版)レンタルはこちらいきなりだが「ハレンチ学園」の映画版である。原作は創刊してまもなかった「少年ジャンプ」に68年から連載。テレビドラマ化もされ、放送局の東京12チャンネル(現・テレビ東京)では、局内歴代ドラマでの最高視聴率を記録しており(70年10月放送の第2話)、50年以上破られていないらしい(ドラ
にっぽん親不孝時代
にっぽん親不孝時代レンタルはこちら「にっぽん親不孝時代」というタイトルだけだと何の映画だかわからないかもしれないが、これはザ・スパイダース主演の映画なのである。 60年代後半から70年代初頭のGSの中でも最も成功したグループの1つで、一応メンバーを紹介しておくと、リーダーが田辺昭知(ドラムス)で、以下かまやつひろし(
事件記者(劇場版)
事件記者(劇場版)今回は「事件記者」である。NHKで58~66年まで続き、その後フジテレビでも放送された人気シリーズだが、映画版も日活で10本、東宝(東京映画)で2本の12本が存在する。ここでは、日活版の「事件記者」シリーズを取り上げたい。 NHK版に関しては世代ではないし、63年までは生放送だったこともあり現存する
ザ・ガードマン 東京用心棒
ザ・ガードマン 東京用心棒「ザ・ガードマン」は65~71年にかけて全350回放送された大人気番組である。その映画版の第1作が「ザ・ガードマン 東京用心棒」(65年)である。舞台となる「東京パトロール」は、日本初の警備業である日本警備保障(現・セコム)がモデルであり、警備会社とガードマンという言葉がが日本中に広まるきっかけとも
七人の刑事 終着駅の女
七人の刑事 終着駅の女レンタルはこちら「七人の刑事」映画版の三本目は今までの二本(松竹)と異なり日活で製作されている「七人の刑事 終着駅の女」(65年)である。 この作品は「七人の刑事」という有名タイトルでありながら長い間、詳細不明とされていたようである。その理由がどうやら地方公開のみの併映作品だったから日活本社でも封切
進め!ジャガーズ 敵前上陸
進め!ジャガーズ 敵前上陸GSのザ・ジャガーズの主演映画は1本だけ存在する。「進め!ジャガーズ敵前上陸」(68年)である。ヴィレッジ・シンガース、パープル・シャドウズの映画と同じ松竹の製作なのだが、テイストは全然違う。純粋な青春ラブストーリーで藤岡弘の友人といった立ち位置だった前者に比べ、ブラックコメディといった感じの本作の
特別機動捜査隊(映画版)
特別機動捜査隊(映画版)現在でもあるのだが、特に昔は人気のテレビドラマの映画版が製作されることがままあった。今はテレビ版のキャストを変えることは、ほぼないであろうが、昔は映画版ではキャストが一新されることも多かった気がする。 「特別機動捜査隊」は61年~77年にかけて、全801話が放送された人気刑事ドラマである。本作にも映