【蔵出しレビュー】日本の限界集落で起こった三者三様の絶望的なサスペンス『楽園』
【蔵出しレビュー】日本の限界集落で起こった三者三様の絶望的なサスペンス『楽園』※8月30日から公開の吉田修一原作、江口のりこ主演、森ガキ侑大監督作品『愛に乱暴』にあわせて、吉田修一原作の過去作品のレビューをUPしました。尚、文章は公開当時のものを一部加筆・訂正したものです。■楽園(c)2019「楽園」製作委員会《作品データ》『64-ロクヨン-』や『友罪』の瀬々敬久監督が「悪人
最近一番泣いた映画
最近一番泣いた映画「一番泣いた映画」と言われてパッと思い浮かぶ映画ってありますか? 自分は最近の記憶だと、間違いなくこの映画が思い浮かぶんですよね。 『湯を沸かすほどの熱い愛』(C)2016「湯を沸かすほどの熱い愛」製作委員会ご存知の方も多いと思います宮沢りえさん主演の映画で、ヒューマン邦画の中でかなり有名な作品
速報短評『朽ちないサクラ』
速報短評『朽ちないサクラ』柚月裕子原作小説を杉咲花を主演にして映画化したサスペンス。 まぁ、柚月裕子原作とあって展開は良かったが、キャスト・キャスティング、照明、ファッション、美術など、どこを切っても平凡。後半の某集団の描写もニチアサの特撮の香りがうっすら。タイトルの意味が絡む部分はそこそこ。柚月裕子原作というので気になる人
【朽ちないサクラ】原廣利監督インタビュー / 「中心としてはエンターテイメント」
【朽ちないサクラ】原廣利監督インタビュー / 「中心としてはエンターテイメント」Discover usの「Dポーズ」 / 左:中谷元、右:原廣利Summary柚月裕子による警察小説が原作となり、映画化される『朽ちないサクラ』。今回、監督である原廣利に、原作との描かれ方の違いや、本作の魅力を聞いた。(取材 / 中谷 元・上田 晃大・ダイスケおじさん、文 / 中谷 元・上田 晃大)
『朽ちないサクラ』試写会を観て
『朽ちないサクラ』試写会を観て丁度、鑑賞前に散りゆく桜を見ていた。数日前の晴れた日は満開だったのに...前日の大雨でだいぶ散ってしまった。なんと儚い美しさなんだろう───── 『朽ちないサクラ』の試写会にお招きいただき鑑賞しました。キャストラインナップから見ても、間違いないであろう布陣で、観る前からストーリーに没頭できると確信
異色の警察ドラマ『朽ちないサクラ』
異色の警察ドラマ『朽ちないサクラ』いわゆるお巡りさんではない警察署で働く職員の目線から事件を追う異色の視点のサスペンス。ここ最近、凄味を増した感のある杉咲花が主人公を好演している。演じている役どころは立場としては弱いキャラクターだが、演じ手・杉咲花は非常に頼もしく、大きな渦の中心に身を置いて映画を引っ張てくれます。そして、なんと言っ
「朽ちないサクラ」 原廣利監督への取材を経て明らかになる''奇跡の桜''
「朽ちないサクラ」 原廣利監督への取材を経て明らかになる''奇跡の桜''映画「朽ちないサクラ」がいよいよ6月21日(金)に公開を迎える。 この記事では原廣利監督のインタビューでの言葉を混じえながら作品の魅力を伝えていきたい。 ー 朽ちないサクラ ー(c)2024 映画「朽ちないサクラ」製作委員会 原作は『孤狼の血』シリーズなどを手がけた柚木裕子の小説「朽ちないサクラ」。
多層的に重なり合ったテーマに注目『52ヘルツのクジラたち』
多層的に重なり合ったテーマに注目『52ヘルツのクジラたち』『八日目の蝉』、『孤高のメス』の成島出監督最新作。すでにベテラン監督と言って良いキャリアですが、昨年も『ファミリア』と『銀河鉄道の父』が公開されるなど精力的に作品を手掛け続けていますね。 非常に重いテーマが多層的に重なりある物語になっているのですが、描き方が巧く、重くなり過ぎない空気感を感じることが
【広瀬すずと杉咲花と鈴木亮平を見た】毎日映画コンクール授賞式がすごかったレポ
【広瀬すずと杉咲花と鈴木亮平を見た】毎日映画コンクール授賞式がすごかったレポなんと「毎日映画コンクール」授賞式にご招待されて行かせていただきました。 これが本当にすごかった。涙が出そうになった。 ニュースなどで見たかもしれないが、生で見ると受賞スピーチの細かい息遣いまで伝わってくる。 区長の挨拶からして素晴らしく、次に開催する時はウクライナ、ガザ、の戦争が終わり、能登半島も
【ネタバレなし】スタジオポノック最新長編『屋根裏のラジャー』
【ネタバレなし】スタジオポノック最新長編『屋根裏のラジャー』スタジオポノックの長編作品としては2017年の『メアリと魔女の花』以来となり、なんと6年も空きました。満を持してといった感がある中での新作公開ですね。 スタジオポノックにはその成り立ちから、当然のようにスタジオジブリのDNAが受け継がれています。本作でもその”らしさ”を感じさせる部分も多々あります。