法廷映画の傑作に迫る その⑥
法廷映画の傑作に迫る その⑥ミュージック・ボックス(1989年・アメリカ、カラー、124分) 今まで5度、法廷映画の傑作をご紹介してきたのですが、本作はちょっと異色です。謎が謎を呼ぶ展開、ラストの衝撃的事実に、思わず息をのみます。戦犯の罪に問われた父のために、法廷で闘う女性弁護士の苦悩を描いた社会派ドラマで、ジェシカ・ラングが
昭和の異様な熱気のサスペンス『首』
昭和の異様な熱気のサスペンス『首』 たぶん北野武監督の新作に乗っかりでもしなければリリースされなかったっぽい、森谷司郎監督、橋本忍脚本作品『首』。(だとしても間違えて買う人いるかね) 同じ橋本忍脚本作品の『幻の湖』より見た人は少ないはず。何せ、名画座はおろか、VHS、DVDにもならず、ここに来てようやくパッケージ化されたくらいの幻の
懐かしき1970年代の映画「日本編」
懐かしき1970年代の映画「日本編」往年の名画を再見すると、当時の自分のおかれた状況や、周囲の様々な環境をも想起させてくれる。「映画」とは不思議な魔力をもったアイテムだと思う。前々回の「アメリカ編」、前回の「ヨーロッパ編」に続き、今回は「1970年代」の日本映画の名作を振り返り、その余韻に浸りたい。 「砂の器」(1974年・松竹) 監
ファーゴはミネソタ州の地名です ミネソタ州ってどこでしょう?
ファーゴはミネソタ州の地名です ミネソタ州ってどこでしょう?ファーゴCopyright by Metro-Goldwyn-Mayer and other relevant production studios and distributors. Intended for editorial use only.ライオンがガオガオ言うてるからメトロゴールドウィン
ザ・モスマン戦隊 プロフェシー
ザ・モスマン戦隊 プロフェシープロフェシーこの話はウエストヴァージニア州のポイントプレザントで、1966年11月から1967年12月にかけて実際に起こったことをベースにしております はい制作は男の子が湖にジャンプするロゴでおなじみLAKESHOREエンターテインメント(ロゴ久しぶりに見た)、この会社、撮影開始の数日前に予算から2
Jump Like an Egyptian
Jump Like an Egyptianテナント 恐怖を借りた男ロマン・ポランスキー自身が役者としてのクレジットも入れず、主演&監督した 気弱な男が事故物件を借りて、どうなったか という話でごわす久しぶりに観返したんですけど 導入部はすんなり、入れました 要らぬ怖がらせなどなくフツーにロマンは、リーズナブルに社会と接する努力をしております
法廷映画の傑作に迫る その④
法廷映画の傑作に迫る その④評決(1982年・アメリカ、カラー、129分) 監督:シドニー・ルメット レンタルはこちらアメリカの社会派監督の雄、シドニー・ルメットが手掛けた名作に「十二人の怒れる男」(57年)があった。 ‘法廷映画の傑作に迫る その①’ で取り上げた作品である。そして25年後、再び彼が法廷映画に挑んだのが、こ
メメントテネットオットット オッペンハイマーどうなるの
メメントテネットオットット オッペンハイマーどうなるのメメントあるときから、昔の記憶はあるけど、少し前に起こったことの記憶がどんどん消えていく男の話サンク ガッド マイ 海馬 いまのところ僕は大丈夫 ど忘れは多いけどCopyright by Summit Entertainment,Newmarket Capital Group,Team Todd,I
法廷映画の傑作に迫る その②
法廷映画の傑作に迫る その②...「ご覧になっていない方のために、決して結末を口外しないでください」... これは本編エンド・クレジットに登場するナレーションである。 「情婦」(1957年・米国、モノクロ、116分) 監督:ビリー・ワイルダー レンタルはこちらアガサ・クリスティが、自作の短編小説を自ら脚色した戯曲「
発掘良品第1弾の結果と第2弾の『カプリコン1』
発掘良品第1弾の結果と第2弾の『カプリコン1』「発掘良品」第1弾のアンケート用紙には何が書かれている? 7月からスタートは切ったが、名作とはいえ、世間の評価が確定しているわけではない旧作を、お店に大量に並べて果たしてうまく行くのだろうか? 相当量の商品投資はムダに終わるのではないか。そしてその責任を取らされ、減給、懲罰委員会にかけられ、会