懐古 アメリカ映画の1961年
懐古 アメリカ映画の1961年昔の時代を慕い、アメリカ映画を年度別に振り返っている。前回の「1960年」に続き、今回は「1961年」(昭和36年)の話題作を懐かしむ。 「ウエスト・サイド物語」 監督:ロバート・ワイズ、ジェローム・ロビンス オープニングから息をのむ迫力!タイトル・デザインの第一人者ソウル・
懐古 アメリカ映画の1960年
懐古 アメリカ映画の1960年昔の時代を慕い、アメリカ映画を年度別に振り返ってみたい。まずは「1960年」(昭和35年)の話題作から。 「サイコ」 監督:アルフレッド・ヒッチコック 108分 まさに革命的な恐怖映画といえる。恐怖と言っても吸血鬼でもなければ、怪獣でもない。恐ろしい怪物はどこにでもいる普通の人間の中に巣くっ
「映画の基礎」を成し得た伝説的な作品
「映画の基礎」を成し得た伝説的な作品やっぱりDISCAS、その名に相応しい作品として、私は「國民の創生」を挙げます 國民の創生(1915年・アメリカ、モノクロ、195分) 監督:D.W.グリフィス 長い映画の歴史の中で、この作品は特別な位置づけとして君臨
懐かしき1930年代の映画「日本編」
懐かしき1930年代の映画「日本編」今まで、1940年代、1950年代、1960年代、1970年代と、懐かしの名作を「アメリカ編」「ヨーロッパ編」「日本編」に分けて振り返ってきました。今回は更に遡り、1930年代の「日本映画」を懐古してみたいと思います。 アメリカでは「西部戦線異状なし」(30年)、「キング・コング」(33年
フッ飛び豪快映画の決定版
フッ飛び豪快映画の決定版激突! (1971年・アメリカ、カラー、89分) 監督:スティーヴン・スピルバーグ 日常に潜む悪夢のような恐怖、そしてラストの大迫力は尋常ではない。まさに現在の「煽り運転」を想起させるが、乗用車が40トン・タンクローリーに挑まれたらひとたまりもない。当時、無名の新
夏に観たい「1964 東京オリンピック」
夏に観たい「1964 東京オリンピック」近年のオリンピック開催は夏季ですが、今回は敢えて、秋に開催された 1964年の「東京オリンピック」を振り返りながら、日本選手のパリでの活躍を期待したいと思います。 <以下、TSUTAYA DISCASレビューの内容に沿って投稿します> 東京オリンピック(1965年 日本、カラー <一
「エクソシスト」 これぞ身の毛もよだつホラー映画!
「エクソシスト」 これぞ身の毛もよだつホラー映画!「エクソシスト」(1973年・アメリカ、カラー、132分) 監督:ウィリアム・フリードキン 暑い時に観るべき恐怖映画として、多くの作品を挙げている人もいますが、私はこれ1本で。 悪魔に取り憑かれた少女の口から出る罵声の数々、首が360度回ったり、十字架を自分の股間に突
やっぱりまた観たくなる「荒野の七人」
やっぱりまた観たくなる「荒野の七人」「荒野の七人」 (1960年・アメリカ) 監督・製作:ジョン・スタージェス 私の中で西部劇の最高傑作! 何度観ても「七人」のカッコ良さに痺れてしまう。黒澤明監督の「七人の侍」(54年)のリメイク...この言葉が常に付いてまわるのが、やや鬱陶しい気持ちもあるが、
イーストウッドの「ダーティ ハリー」全5作品
イーストウッドの「ダーティ ハリー」全5作品法の盲点をついて巧みに逃げ延びる凶悪犯を、問答無用に撃ち殺してしまうアンチ・ヒーローがスクリーンに登場した。演じるのは勿論クリント・イーストウッド(1930.05.31 サンフランシスコ生まれ)で、彼の代名詞ともなったシリーズで、全5作品が製作された。 「ダーティ
「警察署長ジェッシイ・ストーン」シリーズ 根強いファンがいる理由
「警察署長ジェッシイ・ストーン」シリーズ 根強いファンがいる理由人気ハードボイルド作家、ロバート・B・パーカーの原作小説を映画化。 主演のトム・セレック(1945.01.29 ~ / 米・ミシガン州,デトロイト生まれ)の人間的魅力が浮き彫りにされていて、全体的にスローなテンポで展開する流れに観入ってしまう。 「警察署長ジェッシイ