昭和・平成シネマ画報 「俺たちに明日はない」「イージー・ライダー」
昭和・平成シネマ画報 「俺たちに明日はない」「イージー・ライダー」『俺たちに明日はない』(1967) イラスト 志賀コージ不謹慎を承知の上で、実在した数あるアウトローたちの中にあって、際立つような魅力に満ちていたのがボニーとクライド。そのことを、この作品が助長したと言っても過言ではないでしょう。ラストでの2人による人生最後の″死のダンス″の衝撃。そして、その後に
昭和・平成シネマ画報 「チャップリンの黄金狂時代」「ひまわり」
昭和・平成シネマ画報 「チャップリンの黄金狂時代」「ひまわり」『チャップリンの黄金狂時代』(1925) イラスト 志賀コージ悲劇と喜劇は紙一重であることを、神業のようなパントタイムで魅せてくれるチャップリン。食べること、生きること、そして幸せになるためには、人は時に残酷にもなる。笑い転げた後にふっと感じる冷んやりとした風の中に、チャップリンの奥深さを見た思い
昭和・平成シネマ画報 「ゴッドファーザー」「ゴッドファーザーPART Ⅱ」
昭和・平成シネマ画報 「ゴッドファーザー」「ゴッドファーザーPART Ⅱ」『ゴッドファーザー』(1972) イラスト 志賀コージ見てはいけない闇の世界をのぞき見したような騒めきを覚え、それでいて家族の愛に心揺さぶられる作品。非情の掟に生きるイタリア移民一族が織りなす、もうひとつのアメリカ史。琥珀色に浮かび上がる男たちの強烈な美学。マーロン・ブランドを筆頭に、登場する人物
昭和・平成シネマ画報 「明日に向って撃て!」「カッコーの巣の上で」
昭和・平成シネマ画報 「明日に向って撃て!」「カッコーの巣の上で」『明日に向って撃て!』(1969) イラスト 志賀コージ19世紀末に実在した2人のアウトロー、ブッチ・キャシディとサンダンス・キッド。銀行や列車を襲い、逃走を繰り返しながらの刹那的生き方にしか光を見い出せない男たち。背後に迫る追跡隊の向こうには、やがて来る20世紀の工業社会の影が牙を研いで待ってい
昭和・平成シネマ画報 「淀川長治」「小森和子」
昭和・平成シネマ画報 「淀川長治」「小森和子」淀川長治(1909-1998) イラスト 志賀コージかつて民放TV各局では、『〇〇洋画劇場』や『〇〇ロードショー』といった映画番組が花盛りでした。毎日どこかの局で、洋画を中心とした往年の名作や話題作が放映されていました。その中でも老舗中の老舗と言えるのが『日曜洋画劇場』(NET/現テレビ朝日)で、
昭和・平成シネマ画報 「ヤング・フランケンシュタイン」「フロント・ページ」
昭和・平成シネマ画報 「ヤング・フランケンシュタイン」「フロント・ページ」『ヤング・フランケンシュタイン』(1974) イラスト 志賀コージ下ネタとさまざまなパロディに彩られた、可笑しな可笑しなフランケンシュタイン物語です。そこに居るだけで笑いが込み上げてくる名優ジーン・ワイルダーが、バカバカしい映画を撮らせたら天下一品の監督メル・ブルックスとタッグを組んだ大傑作ホラー
昭和・平成シネマ画報 「ミッション・インポッシブル」「ディア・ハンター」
昭和・平成シネマ画報 「ミッション・インポッシブル」「ディア・ハンター」『ミッション・インポッシブル』(1996) イラスト 志賀コージかつて心を踊らせたあの人気TVシリーズ『スパイ大作戦』が鮮やかに甦える! 懐かしの主題曲もロック調にアレンジして、より華やかでノリノリに!! 侵入不可能なCIA本部のコンピューターからデータを盗み取るトム・クルーズ。一滴の汗さえ落とす
昭和・平成シネマ画報 「スカーフェイス」「セーラー服と機関銃」
昭和・平成シネマ画報 「スカーフェイス」「セーラー服と機関銃」『スカーフェイス』(1983) イラスト 志賀コージアル・パチーノの数ある作品の中でも、とびっきりのバイオレンスに満ちた異色作にしてカルト的人気を誇る快作です! 鼻いっぱいに白い粉を吸いまくりながら、卑猥なワードを連発する主人公は、麻薬売買で帝国を築いた犯罪王。エキセントリックでチョーあぶない男を
昭和・平成シネマ画報 「街の灯」「シェーン」
昭和・平成シネマ画報 「街の灯」「シェーン」『街の灯』(1931) イラスト 志賀コージ盲目の花売り娘は、ひょんな事から浮浪者チャーリーを富豪の紳士と思い込む。彼女に恋したチャーリーは、彼女の目の手術費用を工面しようと奮闘する。ドタバタの苦労の末に手に入れた大金を渡すと、その後に無実の罪でブタ箱に。やがて目が見えるようになって今では花屋で働
昭和・平成シネマ画報 「羅生門」「死刑台のエレベーター」
昭和・平成シネマ画報 「羅生門」「死刑台のエレベーター」『羅生門』』(1950) イラスト 志賀コージ平安時代の京。ギラギラと刺すような陽光を浴びながら、ひと組の夫婦を襲う野獣のような盗賊。目を覆うような修羅場の後に語られた事の顛末は、語る者によってまるで異なり、何が真実なのかがさっぱり分からない。人間の心に棲みついたエゴを嫌というほど見せられてなお、