懐かしき1950年代の映画「日本編」
懐かしき1950年代の映画「日本編」1960年代、1970年代と、懐かしの名作を「アメリカ編」「ヨーロッパ編」「日本編」に分けて振り返っている。前回の1950年代「ヨーロッパ編」に続き、今回は1950年代の日本映画を懐古したい。当時の作品をリアルタイムで観ていたわけではないが、深い感動に浸れる名画が多い。 雨月物語(1953年・大映
ファンファーレ 私たち、もうアイドルじゃない
ファンファーレ 私たち、もうアイドルじゃない私たち、もうアイドルじゃない――。アイドルをやめた二人の女の子と、これからやめる一人の女の子。20代の女性たちが持つ揺れ動く心情や葛藤を、「アイドル」という夢と挫折が交錯する世界を通して描き出す。人生の中で何かをやめて、諦めて、生きている全ての人に贈る、次に進むために何かをやめる覚悟を決めた人の、強
映画『春画先生』春画の世界に魅せられた者たちによる偏愛コメディ!
映画『春画先生』春画の世界に魅せられた者たちによる偏愛コメディ!(c)2023「春画先生」製作委員会平安時代からはじまり、江戸時代に全盛期を迎えた“人間の性的な交わり”を描いた春画。これまでその取扱いは日本映画でもタブーとされてきましたが、今回映倫審査で区分【R15+】として指定を受け、商業映画として全国公開される作品では日本映画史上初、無修正での浮世絵春画描写
『 ゴジラ 』のヒロイン と 科学者の苦悩
『 ゴジラ 』のヒロイン と 科学者の苦悩 『 オッペンハイマー 』の日本公開を待ちながら その2 夏本番 と言うには連日過酷すぎる暑さですが・・・ 海辺やプールでビキニ水着姿の女性を見ると、萌えて鼻の下を延ばしてしまう野郎の一人ですが、1946年7月にアメリカがビキニ環礁で行った原爆実験が水着のビキニの名前の由来。 クロスロ
映画『658km、陽子の旅 』孤独に生きてきた女性の心揺さぶられるロードムービー
映画『658km、陽子の旅 』孤独に生きてきた女性の心揺さぶられるロードムービー(c)2023「658km、陽子の旅」製作委員会6月9日(金)から中国・上海で開催されていた第25回上海国際映画祭。そのコンペティション部門に正式出品され、最優秀作品賞、最優秀女優賞、最優秀脚本賞を受賞し、本年度のコンペティション部門において最多となる3冠を達成した映画『658km、陽子の旅 』がい
【ネタバレ】花に嵐のたとえもあるさ サヨナラだけが人生さ
【ネタバレ】花に嵐のたとえもあるさ サヨナラだけが人生さ 28歳、当時助監督だった西川美和が脚本を描き上げると、師の是枝裕和は「 自分で撮ってみないか。 」と勧めた。 「 無理です。 私がスタッフをまとめていくなんて 」と断ると、「 じゃ、誰に撮ってほしいか 」という是枝に彼女はすでに亡くなっているある監督の名を挙げた。 監督をやる自信はないが、自分の脚本
映画『渇水』乾いた心を潤す珠玉のヒューマンドラマ
映画『渇水』乾いた心を潤す珠玉のヒューマンドラマ(c)2022『渇水』製作委員会1990年、第70回文學界新人受賞、第103回芥川賞候補作となり注目を浴びた河林満による「渇水」が、刊行から30年の時を経て映画化され、いよいよ6/2(金)に公開となります。そこで今回、完成披露試写会にてひと足早く本作を鑑賞した筆者がネタバレなしでその見どころをお届け
最悪な男の最悪な4日間!藤井道人監督最新作『最後まで行く』
最悪な男の最悪な4日間!藤井道人監督最新作『最後まで行く』(c)2023映画「最後まで行く」製作委員会2014年に公開され、本国では5週連続No.1、観客動員数345万人の大ヒットを記録した韓国映画「最後まで行く」。中国・フランス・フィリピンでもリメイク版が製作された作品がついに日本でもリメイクされ、5/19に公開!そこで今回、ひと足早く完成披露試写会にて