名優マイケル・ケインの引退<前編>
名優マイケル・ケインの引退<前編> 昨年2023年10月、マイケル・ケイン(投稿時90歳)が俳優業からの引退を表明しました。すでに引退を表明しているジーン・ハックマン、ロバート・レッドフォード、事実上の引退のジャック・ニコルソンとともにオールド・ファンとしては寂しい限りです。 もっとも若いころは嫌いな俳優でした。 ど
ノーラ・エフロンについて
ノーラ・エフロンについてノーラ・エフロン ( 1941~2012) 『 恋人たちの予感 』の脚本、『 めぐり逢えたら 』『 ユー・ガット・メール 』など主演のメグ・ライアンとのコラボなどでロマンティック・コラボの名手と知られます。 ただ、キャリアの初期はシリアスな作品で、むしろ硬派でカタい人かなという印象でした。 ニュー
おずおずと小津を語る その4
おずおずと小津を語る その4小津安二郎は1903年東京生まれ、10歳で父親の故郷三重県松阪に転居。大学受験に失敗した後、小学校の代用教員をしていた。同市には小津安二郎松阪記念館があります。( ちなみに市川崑は近くの宇治山田出身 )19歳叔父のコネで松竹蒲田撮影所に撮影部助手として入社。映画青年でしたが、もっぱら外国映画ファンで
おずおずと小津を語る その3
おずおずと小津を語る その3日本映画が最初に国際的に知られるようになったのは1950年黒澤明『 羅生門 』。溝口健二、成瀬巳喜男、市川崑、大島渚あるいはゴジラなどがそれに続きました。 生前小津が海外で評価されたのは『 東京物語 』が1958年ロンドン映画蔡で受けたサザーランド賞のみ。 独創的で創造性に富んだ監督に贈られるという
おずおずと小津を語る その2
おずおずと小津を語る その2 小津安二郎は『 晩春 』以降、脚本家・野田高梧とのコンビでいわゆる小津調と呼ばれるスタイルを確立。芸術性が高いが、決して理屈っぽい難解な映画ではない。 ただリテラシーを考えないと、ドラマの見どころがつかみにくいのはたしかでしょう。 黒澤明と小津安二郎と作風が対照的なのでドラマの描き方を対比してみる
おずおずと小津を語る その1
おずおずと小津を語る その12023年12月12日は小津安二郎の生誕120年没後60年にあたります。 誕生日に亡くなったというのも珍しいが( ちなみにトリビアを書くとイングリッドバーグマンもそう )、12月12日というゾロ目、100年前映画界に入った大正12年の12月12日に20歳を迎え、60歳の還暦に亡くなるという数字の並
『オッペンハイマー』以前にマンハッタン計画を描いた映画
『オッペンハイマー』以前にマンハッタン計画を描いた映画シリーズ 映画『オッペンハイマー』の日本公開を待ちながら その6 【※ネタバレあり】 『シャドー・メーカーズ』原題 Fat Man And Little Boy は広島と長崎に投下された原爆のコードネーム。アメリカの原爆開発を描く作品。 ポール・ニューマンがレズリー・グローブスを演じ、ジャケ写
広島に原爆投下を実行した軍人ポール・ティベッツの伝記映画。
広島に原爆投下を実行した軍人ポール・ティベッツの伝記映画。 シリーズ『 オッペンハイマー 』の日本公開を待ちながら その5 『決戦攻撃命令』原題 Above and Beyond (予想を超えて/期待以上) 1945年8月6日 広島への原爆投下実行指揮官アメリカ空軍の軍人ポール・ティベッツの伝記映画。 決戦攻撃命令 / ロバート・テイラー ロキュータス
反語的 異化効果な『ヒロシマ・モナムール』
反語的 異化効果な『ヒロシマ・モナムール』 シリーズ『 オッペンハイマー 』の日本公開を待ちながら その7 『二十四時間の情事』 原題 "Hiroshima, mon amour" ヒロシマ・モナムール『二十四時間の情事 ヒロシマ・モナムール 』 Copyright (C) Stingray. All Rights Rese
【ネタバレ】「ジョン・ウエインはなぜ死んだか」 再考
【ネタバレ】「ジョン・ウエインはなぜ死んだか」 再考 シリーズ・映画『オッペンハイマー』の日本公開を待ちながら その4 ※ネタばれあり 『 征服者 』(原題:The Conqueror 1956年3月公開) Copyright (C) Stingray. All Rights Reserved. ジョン・ウエインがモンゴル帝国建国の覇者テムジン(